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高の父親は現役時代に中国代表で通算54試合に出場した高升(こう・しょう)さん。高は幼稚園の時に訪れた中国でサッカーに触れ、地元川崎で本格的にサッカーを始める。
「幼稚園の時に中国へ旅行に家族で行った時、父親が教えていたサッカーチームでサッカーというものに初めてちゃんと触れた時に影響があったんでしょうね。それから日本に帰ってきてプレーし始めました」
かつて中国代表として活躍をした高升さんは現在、中国サッカーと日本サッカーの架け橋として日々奮闘している。高は元中国代表の父親について、「めちゃめちゃサッカーうまかった」と幼い頃から代表選手としての面影を感じていたという。
「親父はもう引退してましたし、(実際に選手として)プレーしてるのは見たことないんですけど。昔、小さい時とか中学の時とか、公園でボール蹴ったりしてましたけど、マジでめちゃくちゃうまかったんですよ」
そんな父親とは今でもよく連絡を取り合うような間柄。高が出場した試合は欠かさずチェックしてくれているようで、「ここ、こうしたらいいよ」など、プレーについて具体的なアドバイスももらうという。
高升さんは現役時代主にセンターバックや、ボランチとしてプレー。高も高校3年生まではトップ下など、攻撃的な選手だったものの、ボランチにポジションを下げ、プロ入り後には守備力を磨き、自身の特徴にもなった。ここに父親との、サッカーをやっていたからこその気づきがあったという。
「でもやっぱり、歳を重ねるごとに遺伝ってあるんだなって思いましたね、守備のところは」
そのなかで、父親がかつて代表選手として活躍をしていた影響もあり、中国メディアでは高に対する“帰化待望論”の声も度々上がっていた。高はこれについて「ネットで見たことあるんですけど」と話し、「この辺の記事はよくわからないことが書いてあるんですよね」と笑いながらもきっぱり否定をした。
2019年にはトゥーロン国際大会に挑むU-22日本代表としても選出され、現在の森保ジャパンも「目指すべきところ」と話した高。偉大な父親と肩を並べるべく、FC東京で「もっともっと成長して、そういうところに近づいていけたらなと思います」と今後のキャリアを見据えた。
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掲載元:FOOTBALL ZONE/フットボールゾーンFOOTBALL ZONE/フットボールゾーン
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