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FC東京U-15むさしに所属しつつ、普段は高校生年代でプレーをしている北原。2月26日のリーグ戦第3節名古屋グランパス戦(3-1)で初のトップチームベンチ入りを果たすと、3月1日の第4節鹿島アントラーズ戦ではチームが負けている状況下でデビューを果たした。
「ベンチに9人がいるなかで、メンバー入りする事実だけでもちろん凄いです。さらに結果を出さなければならない重要な一戦。劣勢の状況の中、監督の選択肢に入ってくること自体が凄いです」と、太田氏は松橋力蔵監督の信頼の厚さにも感銘を受ける。
古巣であるFC東京のジュニアユースに通う親御さんなど、知り合いが多いという太田氏は「以前から北原君の名前は出ていて……。『もの凄い選手がいますよ』って。『早々にユースに行ってしまうかもしれないですね』というような話をしていたら、まさか中学生でデビューするなんて」と驚きを隠さなかった。
奈良クラブとの試合で見せたパスについては「右サイドを駆け上がる野澤(零温)選手の走り出しを見ていること。また相手のサイドバック(SB)が届きそうで届かない絶妙な力加減でスピンをかけて通していると思います。足元の技術、相手を剥がす力……限られた時間で良さを出していて凄いです」と舌を巻く。
また北原はこの試合、34歳のMF東慶悟と交代でピッチに入った。“19歳差”の交代シーンを見た太田氏は「息子でもおかしくない年齢とのメンバーチェンジって、見ていて凄くエモいなと。時代の移り変わりを感じましたね」と感傷に浸っている。
「僕もFC東京への愛が大きい分、こういう選手がしっかり育ってほしいなと凄く思います。怪我で思うようなキャリアを描けなかった梶山(陽平)選手を超えるような逸材になってくれることを切に願っています」
まだ15歳。まだまだ成長の伸びしろは大きいだけに、その成長を太田氏も温かく見守っている。
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掲載元:FOOTBALL ZONE/フットボールゾーンFOOTBALL ZONE/フットボールゾーン
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