J2ジュビロ磐田は8月8日、ホームで行われた2026-27シーズンの開幕戦・ブラウブリッツ秋田戦を1-1で引き分けた。今季から加入した元日本代表MF乾貴士は後半22分から途中出場。新天地で技術の高さを見せつけた。38歳が臨む新たな挑戦。盟友への思いも明かした。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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 歓声が一段と大きくなった。1-1の後半22分。背番号23が呼ばれた。乾の出番が回ってきた。同27分。いきなり足元でピタリと止めるトラップを披露してチャンスを演出。同32分には相手DFを2人背負いながら前を向くターンで会場を沸かせた。終盤には猛スプリントから逆サイドでの守備を見せて、欠かせない存在だと示した。
「まだまだあかんかった。もっとコンディションを上げながら、チームに貢献できるようにならないと」
 今季から加入し、デビュー戦。2021年にスペインから帰国してセレッソ大阪、清水エスパルス、ヴィッセル神戸でプレーした。神戸で臨んだ百年構想リーグでは6試合無得点。「まだ終わられへん」と恩師・秋葉忠宏監督が率いる磐田へ移籍してきた。プロ20年目の乾が決断した新たな挑戦。「夏の開幕ということもあって、ここからもっと上げていけると思う」。年齢を言い訳にできない理由はもう1つあった。
 この日、5大会連続でワールドカップに出場したDF長友佑都が現役続行を決意。FC東京で契約をし「年齢のことは全く意識していない」と話した。来月で40歳。乾より2つ上の先輩が下した決断に「ちょっと休みすぎでしょ(笑)。でもやっぱりすごいね。俺もレギュラー取れていないようじゃまだまだ」と発奮した。
 別の場所で日々戦う同世代の存在は刺激であることに変わりない。乾の挑戦はここからだ。


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