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「気付いたのはやっぱり、すごい自分が年を取ったなっていう(笑)。もうボード見たら僕が1番上とかだったんで、すごい年を取ったなと思うのと、やっぱりある程度自分も経験がある選手なんで、キャプテンをこれからやるとかじゃなくて、(遠藤)航くんだったり、そういう選手の偉大さも感じましたし。そういう選手をね、助ける部分はあんまないと思いますけど、一緒に頑張っていかないとなっていうふうに思いました」
オーストラリア戦、主将マークを巻いて登場したのは鎌田だった。日本代表では初めて、自身も「高校3年生以来」だという。今シリーズは長友佑都(38)、遠藤航(32)に続く大橋祐紀(28)と同い年で上から4番目。国際Aマッチ出場数も長友(142)、遠藤(69)、久保建英(43)に続いて41試合で4番目だ。合宿がスタートしてから周囲の経験が浅い選手に対して配慮する言葉を述べていた。
「上から2、3番目になっちゃったんで。喋る前はね、みんな僕のこと怖がっちゃうんで(笑)僕がちゃんと喋りかけないとなという風には(思っています)。別にそんなに怖くないんですけどね。一番雰囲気作りは大事だと思いますし、佑都くんとだったり、僕たちリオ世代組はあんまり口というよりもプレーだったり、姿勢っていうので見せていくタイプの選手が多いと思うんで、しっかり雰囲気を作ってやっていくことが大事かなという風に思います」
主将は東山高校時代以来。ガンバ大阪ジュニアユースから昇格が叶わず、京都の名門へ進学した。ここで同校の福重良一監督に精神面を鍛えられた。G大阪下部組織では当時からハードワークが持ち味の井手口陽介(ヴィッセル神戸)と同期で、運動量が足りないと昇格できなかった。そんな鎌田と初めて出会った時のことを福重監督は「帽子かぶってイヤホンつけて『なんじゃこいつ』って(笑)。その時、彼は腰を怪我してて、練習はやっていないけど、グラウンドに来て、見て『ここでやる』と言ってくれた」と話していた。
まだまだ“ヤンチャ”盛り。高校1年からAチーム入りを果たし、実力はピカイチ。だが「高校サッカーに必要なメンタルとか、中学の時に課題やったハードワークするとか、まだまだ足らなかった」と福重監督が話すよう課題が明らかだったから。それでも全国高校サッカー選手権の出場を逃すなど悔しい思いを糧に鎌田は変わっていった。高2の11月に主将へ立候補。指揮官は鎌田と話し合った。
「彼と喋ったのは『これは賭けや』と。『東山がつぶれるのか。今までの伝統をつぶすのはお前かもしれん、賭けや。お前がやって変わったらチームはえらい強くなる』と。わがままやってしまうと、お山の大将になってチームは崩壊する。でも、彼に託しました」
そして鎌田は変貌を遂げた。自主練習後に、Bチームの練習まで見てチームの細部まで気にかけた。サッカーに集中するため、朝登校したら監督へ携帯電話を預けるルールも作った。指揮官は「本当は彼が一番、朝練なんかしたくない。携帯なんか預けたくない、そういうことをしたくない(笑)。でも、彼が率先して言うから、みんなやろうか、と。本当に良くなっていった」と、背中で見せたのだ。
頼れる主将だった高校3年生以来の森保ジャパンでのキャプテンマーク。「しっかり自分自身がやるべきことをしっかりやって、いつもよりは声掛けの部分はやらないとなとは思っていた」。まず自らの姿を示す。それは変わらない鎌田の“キャプテン像”。巻いても巻かなくても同じ。言葉からもその強い意志が感じられた。今年で29歳。鎌田大地はまだまだ進化を遂げている。
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