ガンバ大阪は5月11日、J1リーグ第16節でサンフレッチェ広島と対戦し、0-1で敗れた。前半22分にMF鈴木徳真がDOGSO(決定的な得点機会の阻止)で退場し、1人少ない中でも“急造3バック”が効果的に機能し収穫はあった。中でも「特別」な気持ちで臨んでいたのはMF満田誠だ。直接フリーキック(FK)の場面では、壁の上から落とす絶妙なコントロールを発揮。わずかに枠をとらえられなかったが、G大阪の背番号51として輝きを放った。
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 ボールを渡さず、自ら置いた。ペナルティーエリアすぐ外、中央約15メートルの位置でFKを獲得。右足を振り抜いた満田のFKは広島の高い壁を越えてゴールへ一直線。相手GK大迫敬介の逆をつくコースもわずかにボール1個分外れてしまった。ダニエル・ポヤトス監督も思わず口を覆ってしまうリアクション。正確なコントロールが光った瞬間だった。
「最初下を狙おうかなと思ったんですけど、あの距離で壁は越えられるのかなというのが自分の中であった。壁越えたら入るのかなという。あそこで落としきれなかったのでちょっともったいなかったなと思います」
 冷静にこの一戦を迎えた。「ガンバのホームだったので、そこまですごく意識しすぎてはいなかったのかなと思います。特別な感じはもちろんありました」。大学卒業後、2022年に広島に入団。1年目から9ゴールを挙げる活躍を遂げると、23年からは背番号11をつけて中心として戦ってきた。だが思うような出場機会も得られず、今年2月末にG大阪への期限付き移籍を発表。覚悟の移籍を経てG大阪ではデビュー後から欠かせない存在になっている。
「(広島サポーターでも)応援してくれている人がたくさんいるなというのを感じましたし、そういう方のためにも自分も選手として一段階、二段階上がっていって成長していかなければならないと思いました」
 この日でJ1通算100試合を達成。「ほとんどは広島で出た試合。自分を成長させてくれた」。運命さえも感じた。試合は10人になった後、G大阪が気迫を見せて広島ゴールに迫った。勝ち点奪取には届かなかったが、満田のメモリアルマッチで意地は見せた。連勝は3でストップ。だが仕切り直し、満田と共にここから再びスタートを切る。


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