名古屋グランパスは6月22日、味の素スタジアムで行われたJ1リーグ第19節・東京ヴェルディ戦で0-1と敗れ、今季8敗目を喫した。シーズン半分を折り返したなか、ここまでの戦いぶりをどう感じているのか。今季初来日した韓国人センターバック(CB)ハ・チャンレにJリーグの印象、脅威に感じたチームを訊いた。
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 29歳のハ・チャンレは、浦項スティーラーズから今季新加入。188センチの高さを生かした空中戦、1対1の競り合いで違いを示し、Jリーグ初挑戦ながら名古屋の最終ラインを力強く牽引してきた。シーズン序盤から3バックの主力を担うなかで、東京V戦でも激しい守備で渡り合うも、後半7分に決勝点を許して敗れた。
「チャンスは多かったんですけど、ちゃんと活かせないとこういう結果になる。特に前半から自分たちのミスが多かったので、ボールを失う場面も多かったですし、チーム全員がいらない体力を失って、あんまりいい試合ではなかったです。簡単にボールを奪われて、守備の時間が多かったというのが自分たちの課題になると思う」
 長谷川健太監督が「自分たちがスローだった。身体が重そうな選手が多かった」と指摘したチームパフォーマンスに、ハ・チャンレも同意するかのように反省の弁がこぼれた。個人としては今季、Jリーグ初挑戦。「まだ完璧にこのリーグに馴染んだとは言えない」といい、Kリーグで160試合以上に出場してきた29歳も、日本では試行錯誤が続いた前半戦だったようだ。
 全クラブとの対戦が一巡し、「自分たちのスタイルを持ってるチームがすごく多い」と率直に印象を述べたハ・チャンレは、今季J1で最も脅威に感じたクラブにヴィッセル神戸を指名。昇格組ながら躍進を続けるFC町田ゼルビアがリーグ首位を走る一方で、5月の対戦時に0-2で敗れたその試合で、昨季王者の実力をひしひしと感じたという。
 ハ・チャンレは「神戸はすごくやりづらかったです。特に大迫勇也選手はやっぱり経験があって、対戦相手としてすごく難しい相手でした。全体としても素直に個の能力が高くて、対戦した相手の中で1番、能力が高かった」と言い、首位・町田との違いにおいても「実際、試合をやりながら1番、個人の能力を感じたし、経験値のある選手がいたと感じました」と振り返った。
 韓国サッカーとの違いに関しては「Jリーグの場合、試合のリズムが早い。ボールが出たあとのリスタートも含めてすごく早い。単純にプレー時間が長いっていうのもあるし、攻守の切り替えもすごく早い」と差を痛感。周囲とのスムーズな連係は見て取れるが「このリーグに馴染んでいく、まだそういう時期だと思う」と、後半戦へさらなるレベルアップを見据えた。


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