日本代表は11月23日に、カタール・ワールドカップ(W杯)の初戦でドイツ代表と対戦する。同日にはスペイン代表も、コスタリカ代表との初戦を戦うのだが、スペイン紙「マルカ」のマリオ・カルテハナ・サントス記者は、日本の前日練習の会場を訪れていた。
 なぜ自国の代表の取材ではなく、日本の取材に来たのかという質問に対して、カルテハナ・サントス記者は「ただタケのためだ。タケクボとの関係づくりだ」と説明した。「久保は今、レアル・マドリードを離れている。これは彼に近づく大きなチャンスだ。日本の練習に来て彼がトレーニングをする様子を見て、可能であればインタビューをして、『マルカはキミのために、日本代表の練習に来たんだよ』ということを示すことに意味があるんだ」と、久保の将来性を見込んでの判断であると明かした。
 それだけ「マルカ」は、久保に対して大きな期待を寄せているということだ。カルテハナ=サントス記者は、今夏の移籍市場でレアル・ソシエダへ完全移籍した久保について「彼には素晴らしい選手になる素質があると思う。今後も成長し続ける必要がある。昨年は彼にとってはとても悪いシーズンだった。でも今シーズンは、大きく成長して自信も付けている。あとはフィジカル面、それにゴール前まで行くことはできているけれど、フィニッシュには改善の余地がある。それでも彼が成長を続ければ、素晴らしいキャリアを歩めるためのすべてが揃っていると思うよ」と、現在の印象や課題を語った。
 今回のW杯でも、久保が世界のトップレベルを相手に、どれだけ戦えるかはさまざまなところから注目されるだろう。


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