
このゲームでは前半8分にイランのGKアリレザ・ベイランバンドがクロス対応の際に味方と衝突。治療に時間を要し、最終的には前半18分に交代となった。そうした状況にサウスゲート監督は「少しバタバタしていた」と話したが、イングランドは前半35分にMFジュード・ベリンガムが先制ゴールを奪ってチームに落ち着きを与えた。
後半半ばには4人の同時交代を行い、そこから交代投入のFWマーカス・ラッシュフォードやMFジャック・グリーリッシュもゴール。スタメン出場のFWブカヨ・サカの2ゴールもあり、終わってみれば6得点のゴールラッシュだった。サウスゲート監督は「本当によくボールを保持し、私たちの攻撃が与えた脅威は誰の目にも明らかだった」と、攻撃的な要素には満足感を示した。
一方で、この試合では2失点したがそのうち2点目は後半アディショナルタイムで相手にPKが与えられたもの。セットプレーからゴール前にボールが入ったシチュエーションで、相手FWメフディ・タレミのユニフォームが引っ張られている場面をビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が主審に伝え、オンフィールドレビューの末にPKとなったものだった。
しかし前半、イングランドは同じようにセットプレーからのクロスでDFハリー・マグワイアが相手DFに抱きかかえられるようにして転倒した場面があり、そちらはVARの介入もなくPK判定にもならなかった。それだけに、サウスゲート監督はこの点に疑問符をつけている。
「先日のミーティングで、我々にはどのようなものにPKが与えられるか非常に明確に伝えられていた。そして、我々は1つPKを得ることができず、試合の最後で相手にはPKが1つ与えられた。これがどういうことなのか、きちんと話をして理解しなければならない」
指揮官はなんらかの形でこれらの判定について質問を送ることを示唆している。大会が佳境に入ってくれば、1つの判定が大きく試合を左右しかねない。大勝で終わった初戦だが、サウスゲート監督にとっては重要な確認事項になったようだ。
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