J1参入プレーオフは11月13日に決定戦のゲームが行われ、J1リーグで16位の京都サンガF.C.とJ2リーグ・4位のロアッソ熊本が対戦。1-1で90分間が終了し、レギュレーションにより、京都が来季のJ1残留を決めた。熊本はクラブ史上初のJ1昇格を逃したなか、チームを率いた大木武監督は、フラッシュインタビューで「まだまだできるという意味を込めてもうちょっと」と総括した。
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 試合は前半39分、京都がセカンドボールの拾い合いから背後にボールを流し込み、FW豊川雄太が飛び出してくるGK佐藤優也をかわすシュートを決めて先制。1-0でハーフタイムを迎えた。
 J1昇格のためには逆転勝利が必要な熊本という状況だったが、後半の立ち上がりはむしろ京都がゴール前のシーンを増やした。しかし、そこでシュートを枠内に抑え込めない場面が続くと、後半12分に熊本がFW坂本亘基からMFターレスへと選手交代。このあたりから試合の流れは次第に熊本へと傾いた。そして後半23分、右コーナーキックにDFイヨハ理ヘンリーがニアサイドに飛び込んでヘディングシュートを決めて1-1の同点に追いついた。
 京都は同点に追いつかれた後に、FWピーター・ウタカら3枚替えでフレッシュさと前線でポイントになれる選手をピッチ上へ。曺貴裁監督は戦況の立て直しに動き、最終ラインを5枚に増やした。熊本もラスト15分で3枚替え、大木武監督が攻撃的な選手を増やして勝負に出たが焦りからか攻撃の精度が落ち始めて同点で逃げ切られてしまい、クラブ史上初のJ1昇格を逃した。
 大木監督は試合後のフラッシュインタビューで開口一番、「残念」と吐露。何が足りなかったか、という質問には「勝つこと。それだけかな」とシンプルに応えた。
「まだまだできるという意味を込めてもうちょっとと言いました。今日の試合に関しては選手たちはよくやったと思います。1対1は相手が強かったが、それ以外は互角以上にやれるという気持ちはあります」
 また、京都の地まで応援に駆けつけてくれた熊本サポーターに対しては「あんなたくさんのサポーターが来てくれた。素晴らしい力になった。本当は笑って返したかったが、それが残念」と感謝しつつ、「勝っていい経験に生んだなら生かすことができる。負けたのならこんな経験は忘れたほうがいい。『勝っても負けても次のゲームが大切。その準備をしろ』ともう言ってきました」とすでに、今後を見据えていた。


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