イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋はここまでプレミアリーグで6試合に出場しているが、先発出場は一度もない。昨シーズンに負った怪我の影響から出遅れた格好だが、現地メディアはそのことが「不幸中の幸い」になっていると分析した。
 イタリア1部ボローニャから加入した昨季はデビュー直後から右サイドバックのレギュラーに定着した冨安。しかし、ふくらはぎを負傷したことで年明けから欠場が続き、シーズン後半戦は大半を棒に振った結果、プレミアリーグ21試合、リーグカップ1試合の出場にとどまっていた。
 怪我の影響は今シーズンにも影響し、プレシーズンでは試合に出場せず調整を続けた。プレミアリーグ第2節レスター・シティ戦(4-2)から6試合連続でピッチに立っているものの、そのいずれも途中出場で、プレー時間は第5節アストン・ビラ戦(2-1)の26分が最長だ。
 英地元メディア「フットボール・ロンドン」はシーズン最初のインターナショナルブレイクを迎えた時点での今季の選手評価を公開。冨安はプレー時間が少なくて採点なしとなった選手を除けば、下から2番目に低い6.5点(最低はDFロブ・ホールディングの6点)にとどまったが、怪我で出遅れたことも含め、比較的ポジティブなコメントが付けられている。
「冨安自身、今シーズンの成績に満足していないことを認めているが、その理由は想像に難くない。昨季は疑いようのないスターターだったが、怪我により開幕から出遅れた代償としてプレミアリーグではいまだに一度も先発していない。その間、ベン・ホワイトが右サイドバックとして印象的な活躍を見せている。しかし、筋肉の問題で苦しんだ彼の身体が昨シーズンから必要としていた休養を取ることができたという意味ではシーズン開幕の出遅れも冨安にとって不幸中の幸いと言えるかもしれない。(途中出場だが)ほぼ毎試合に出場しており、右サイドバックやセンターバックに負傷者が出た場合にも彼が控えているということだ」
 プレー時間は限られているが、ピッチに立てば昨季と変わらぬ安定したパフォーマンスを披露している。現地時間9月23日に行われた日本代表の国際親善試合・アメリカ戦(2-0)でもセンターバックと右サイドバックの2つのポジションで90分間フル出場を果たした。
 アメリカ戦後にはクラブの事情で代表を離脱し、アーセナルに合流することが発表された。10月1日にはトッテナムとのノースロンドンダービーが控えており、大一番でのスタメン復帰にも期待が懸かる。


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