イングランド1部リバプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラーは、チームの絶対的エースとして活躍を続け、今シーズンも公式戦26試合23ゴールと名門を牽引している。しかし、残りの契約期間が1年半を切った今も、リバプールとサラーの契約延長交渉は合意に達していない。そんな状況を受け、クラブOBの元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は、可能な限り早く交渉をまとめるべきだと古巣に進言した。英紙「メトロ」が報じている。
 2017年夏にイタリアのローマからリバプールに加入したサラーは、公式戦通産229試合に出場して148ゴールの数字を残している。個人で2度のリーグ得点王に輝くとともに、クラブにもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝、プレミアリーグ初優勝などのタイトルをもたらした。
 そのスピードと決定力で、リバプールにとって不可欠な存在となっているサラーだが、クラブとの契約延長交渉は思うように進んでいない。移籍金3400万ポンド(約53億円)、週給20万ポンド(約3100万円)でリバプールに加入したサラーは、新契約では週給35万ポンド(約5500万円)を要求しているとされる。
 先日、サラーはインタビューで「(リバプールに)残りたいが、僕次第のことではない。彼ら次第なんだ」と主張。さらに「クレイジーな要求はしていない」と、自身の要求が法外でないことを強調した。キャラガー氏は、クラブが要求をのみ、サラーを留めるべきだと主張している。
「リバプールのサポーターは、この交渉が続いていることについて用心しないといけない。この3、4カ月で、GK(アリソン)、トレント(アレクサンデル=アーノルド)、ヴィルジル・ファン・ダイクといったリバプールの他のビッグプレーヤーは契約を延長している。私は、可能な限り早く決着をつけてほしい。それは、選手に彼の要求するものを与えるだけではない。リバプールが彼を獲得した際の金額も、忘れてはいけない」
「彼らは、サラーの獲得に向けて、1億ポンド(約156億円)を費やしたわけではない。彼らは素晴らしい交渉をした。リバプールが得意なやり方でね。これまで彼にリバプールが使った移籍金と給料は、クラブの財政を考えれば、大した金額ではない。彼の要求に応えるだけの問題ではない。もし、夏やこの18か月の後にサラーを手放すことになれば、リバプールも、オーナーも、許してもらえないだろう。彼はリバプールのレジェンドであり、クラブ史上最高の選手の1人だ。だからこそ、早いうちに解決されなければいけない」
 現在、エジプト代表として、アフリカネーションズカップを戦っているサラー。リーグカップ準決勝の第1戦では、早い時間帯にアーセナルが10人になったにもかかわらず得点を挙げられず、スコアレスドローで試合を終えた。あらためて、サラー不在の影響を感じることにもなったが、果たしてクラブはサラーとの契約延長に合意することができるだろうか。
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