アーセナルの”10番”を背負うイングランド代表MFエミール・スミス・ロウが、昨夏に加入した日本代表DF冨安健洋を評価し、「加入当初から彼の守備面は際立っていた」と、安定したディフェンスを称賛。「加入初日から完璧な英語を話していた」と、ピッチ外の振る舞いにも言及している。
 21歳のスミス・ロウは、アーセナルの下部組織から2018年にトップチームへ昇格。すぐに定位置確保とはならず、RBライプツィヒ(ドイツ)やハダースフィールド(イングランド2部)でのローン移籍を経験した。20-21シーズンにアーセナルへの復帰を果たすと主力へ定着し、リーグ戦20試合2得点をマーク。”10番”を託された今シーズンは、プレミアリーグで18試合8得点の成績を残している。
 ”ヤング・アーセナル”を象徴する1人でもあるスミス・ロウは、スポーツチャンネル「DAZN」のインタビューで、2歳年上の冨安を評価。昨夏、イタリア1部ボローニャから移籍金1700万ポンド(約26億円)で加入し、右SBとして不動の存在となった日本人DFに対して、好印象を抱いていることを明かしている。
「トミは本当に良い奴だよ。若くて良い選手で皆彼が大好きだ。ピッチ外では皆と冗談を言い合っている。本当に良い補強で一緒にプレーできて嬉しい」
 ピッチ上でのパフォーマンスについては、とりわけ安定した守備力に驚かされたようだ。冨安のディフェンス力は現地でも高く評価され、プレミアリーグ第21節マンチェスター・シティ戦(1-2)ではイングランド代表FWラヒーム・スターリングを封殺し、英メディア「Squawka」では「彼はいつでもベストを尽くす」とそのメンタリティーを絶賛されたが、スミス・ロウも舌を巻いている。
「彼の守備は凄いよ。練習で誰もパスを通せないし、ドリブルでも抜けないんだ。それが彼の最大の持ち味だと思うけれど、スピードがありフィジカルも強く何でもできる。加入当初から彼の守備面は際立っていたよ」
 チームメイトとのコミュニケーションも良好のようで、「英語は上手だよ。英語が話せるか分からなかったけれど、加入初日から完璧な英語を話していて、チームに馴染んでいる。本当に上手だよ」とコメント。さらに、右サイドで”縦関係”にあるイングランド代表MFブカヨ・サカとの連係についても「トミとサカの関係は良いと思う。練習でさらにお互いを理解しようとしている。トミはまだ得点を決めていないが、両選手とも得点に絡むプレーがあり良いプレーをしている。お互いを理解することが重要で、練習で懸命に取り組んでいて2人はそれを試合で実践しているよ」と明かすなど、充実ぶりを窺わせていた。


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