バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、今夏に財政難の影響で退団したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン/PSG)について、地元メディアのインタビューで「無償でプレーすると言ってくれることを期待していた」と語った。
 プロキャリアをバルセロナ一筋で歩んできたメッシだが、今年6月末でクラブとの契約満了を迎えた。契約延長に向けた交渉は行われ合意もしていたが、バルセロナはジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長時代に行われていたずさんなクラブ経営により深刻な財政難を抱えていた影響で、ラ・リーガが独自に定めるサラリーキャップを大幅に超過。その結果、メッシとの再契約締結も不可能となった。
 ラポルタ会長はどうすることもできず、誰もが予想していなかったメッシとの別れを迎えた。その後、フリーとなったメッシはフランスの強豪PSGに加入した。
 スペインラジオ「RAC1」のインタビューで、ラポルタ会長はメッシの退団について「どうしても実現できないこともある。双方ともに失望していた」と振り返っている。そして、メッシとの再契約が不可能だと分かった時にどう思うかを問われると、次のように語っていたという。
「彼はバルセロナにとって最良の決断をしてくれるだろうと思っていた。私は状況が変わり、彼が(バルセロナのために)無償でプレーすると言ってくれることを期待していた。でも、彼のようなレベルの選手にそれを期待することはできなかった」
 会長は「我々はいい関係を築いている」とフランスへ渡ったメッシとの関係が今も良好であることを強調したものの、その言葉には無念の思いがにじみ出ている。やはり今でも世界最高の選手を失った悲しみを払拭しきれずにいるようだ。
【登録初月無料!】世界最高峰のプレミアリーグはDAZNで配信中!


※海外サッカーのランキングをチェック♪

掲載元:Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブFootball ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ
URL:https://www.football-zone.net/archives/345062