リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーは、今季もハイパフォーマンスを見せ続けている。現地時間3日に行われたプレミアリーグ第7節マンチェスター・シティ戦(2-2)でも、ユルゲン・クロップ監督が「長く語り継がれるゴール」と絶賛する一撃を決めた。こうした活躍を受け、現役時代にブラックバーンなどで活躍した元イングランド代表FWクリス・サットン氏は、「現時点で世界最高の選手」と、サラーを絶賛した。英衛星放送「BBC」が報じている。
 2017年にASローマからリバプールに加入したサラーは、ここまで公式戦212試合で134得点を誇る。今季も公式戦9試合9得点と1試合1得点ペースでゴールを量産。シティ戦でのゴールは、ドリブルで相手のDFを次々とかわした見事な一撃だったが、元イングランド代表FWアラン・シアラー氏も「プレミアリーグ史上でもベストゴールの一つ」と称賛していた。
 プレミアリーグの得点ランキングで首位に立つサラーについて、サットン氏は「今、この瞬間、彼はメッシやロナウド以上だ」と断言。直近の3シーズンで平均21得点を挙げ、2017-18シーズンにはリーグ戦だけで32得点と大爆発したサラーだが、サットン氏は安定して活躍を継続している点を高く評価した。
「この数シーズン、彼の残した数字は衝撃的だ。この舞台であれだけの結果を出すだけでなく、彼の場合はそれを何年にもわたって継続している。それは彼がいかに素晴らしいかを物語っているよ。継続性が求められるが、ほかの選手ができなくても、彼は毎シーズン、毎シーズン続けている。しかも、リバプールと契約を延長していないにも関わらずね」
 元イングランド代表DFマイカ・リチャーズ氏も、「私は何年も前から、サラーがワールドクラスの選手だと言ってきた。みんな、私のことを笑っていたけれど、私はフィオレンティーナ時代から称えてきたよ。練習場で見た時、『現実じゃない』とさえ思ったんだ。ドリブルで5人を抜き去った後、GKをチップキックで抜いてしまうんだから。思いっきりボールを蹴っても、彼は完璧なファーストタッチを見せる。自分が点を取れることを分かっていたから、練習の時から欲張りだった。数年前、誰も私の話を聞いてくれなかったが、当時から彼を見ていた私にとって、今の彼の活躍は不思議でもなんでもない」と、サラーの活躍を喜んでいる。
 問答無用のドリブルと、高い決定力でリバプールの攻撃を牽引するサラー。これまで一度もバロンドールの最終候補3人にも入っていないが、この先のキャリアで最高の個人賞を受賞できるだろうか。
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