FC東京の長谷川健太監督とMF安部柊斗が23日にオンライン会見に出席し、27日に迫ったJ1リーグ開幕戦の浦和レッズ戦への意気込みを話した。長谷川監督は開幕戦について「これだけ長い時間をかけて準備をするのは開幕戦だけ」と特別なゲームだと話している。
 昨季のFC東京はリーグ戦こそ6位に終わったが、年明けに決勝戦が行われたルヴァンカップで優勝。2011年シーズンの天皇杯以来となる国内三大タイトルを獲得し、その継続性のなかで今季を迎える。
 安部もまた「昨シーズン同様に攻撃的なサッカーで、4-3-3を取り入れて全員が攻撃参加できるようにし、守備では堅い守備からカウンターから出て行けるようにしたい。プレシーズンで4試合をやって、最初の2試合は上手く結果も出ず内容も良くなかったけど、練習や練習試合を重ねて良くなってきている。良いキャンプやプレシーズンになったと思う」と、昨季からの延長線上に今季の進化を求めるチーム状況を話した。
 そのなかで、長谷川監督は敵地で迎える開幕戦について、「非常に難しい相手との開幕戦になった。新監督を迎えて今シーズンに懸ける思いが強いだろう。何よりも浦和のホームでプラスアルファの力があるのではないか。我々は埼玉スタジアムに乗り込んで、自分たちのアグレッシブなサッカーをどこまで表現できるか。オープニングゲームで難しい試合になる」と、警戒感を語っている。そして開幕戦が他の試合と違う特別なゲームである理由を話した。
「開幕戦は終わってしまえば38分の1だけれども、やる前は非常に大切。カードが決まって1カ月余り、それに照準を合わせて準備期間を過ごす。シーズンを通しての準備ということもあるが、これだけ長い時間をかけた準備をするのは開幕戦だけですから」
 昨季に新型コロナウイルスの影響で降格チームがなかったことにより、今季は20チーム38試合のリーグ戦となるJ1だが、約1カ月の準備をぶつけるゲームは開幕戦のみという考えを話した。そうした意味では、リカルド・ロドリゲス新監督が就任して大幅にスタイルが変わりそうな浦和との対戦は、スカウティングの難しさもあると予想される。
 実際に安部は「浦和レッズは昨年から監督も選手も入れ替わって、なかなか分析もできずに難しいと思うけれども、(試合が)始まってからすり合わせていきたい」と、試合序盤で相手を掴む大切さに触れた。
 新監督を迎えたホームでの開幕戦に高揚感があるはずの浦和に対して、ピッチ上での対応力が求められる。そのうえで、長谷川監督の就任から武器になっている鋭いカウンターで仕留めることができるかが、ゲームの勝敗を分けるポイントになりそうだ。
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