スーパーゴールの誕生が、かつてのスーパーゴールの記憶を呼び起こしている。スコットランドで生まれた一つのゴールをきっかけに、セルティックの元日本代表MF中村俊輔がマンチェスター・ユナイテッド戦で決めた伝説のFKが、スコットランド紙「デイリー・レコード」が選出する「スコットランドで決まった最高の一撃」の一つに選ばれ、再び脚光を浴びている。
 新たなスーパーゴールが生まれたのは、12日に行われたスコットランド1部リーグ第23節のダンディー・ユナイテッド対セントジョンストン戦の後半8分だった。1-2と1点を追うダンディー・ユナイテッドは、ハーフウェーライン付近で相手のパスをカット。右サイドのスペースにボールを出すと、そこにスコットランド代表FWローレンス・シャンクランドが走り込み、右足を一閃する。ハーフウェーラインをわずかに越えたところから放たれたボールは、美しい弧を描き、前進していた相手GKの頭上を抜けてゴールに決まった。
 このゴールを受けて、「デイリー・レコード」は「スコットランドで決まった最高の一撃はどれだ?」と特集。シャンクランドによるゴラッソのほか、同紙に執筆する7人のライター陣がそれぞれの印象に残ったゴールを挙げている。
 キース・ジャクソン氏がピックアップしたのは、2002年5月にグラスゴーで行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝で、レアル・マドリードの元フランス代表MFジネディーヌ・ジダンが決めた超有名なボレーシュートだ。ジャクソン氏は「素晴らしい瞬間を目撃する時、ゆっくりと目に映ることがある。ロベルト・カルロスがハムデンパークの上空にクロスを上げた時から、次に起こる輝かしいことはスローモーションのようだった」「まるで詩のように、彼は左足を回すように振り抜いて、CL決勝史上最高のゴールの一つをレバークーゼンのゴールに突き刺した」と振り返っている。
 7人の記者がそれぞれのゴールを挙げるなか、グレーム・ヤング氏は2006-07シーズンのCLグループステージ第5節で、セルティックMF中村俊輔がユナイテッド相手に決めた直接FKを選出した。


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