首位を独走する川崎フロンターレが25日、J1リーグ第29節ガンバ大阪戦で5-0の勝利を収め、4試合を残しての史上最速優勝が決まった。2位G大阪との直接対決で完勝。3試合を残して優勝した名古屋グランパス(2010年)、ヴェルディ川崎(ステージ優勝/1995年NICOS)を抜いて最速Vとなり、2年ぶり3度目の頂点に輝いた。圧倒的な強さを見せたシーズンとなったが、鬼木達監督は先発11人について「ベストというのはまだない」と明かした。
 2位G大阪との直接対決で引き分け以上なら優勝が決まる一戦。90分間、川崎が攻守に置いて圧倒した。前半22分、G大阪のカウンターを阻止してからの展開で、左サイドバックのDF登里享平がグラウンダーのクロスを入れると、飛び出したFWレアンドロ・ダミアンがダイレクトで合わせて先制。さらに、前半終了間際に魅せたのがMF家長昭博だった。CKからL・ダミアンが頭でつないだボールを家長が左足で押し込んで追加点を奪った。
 後半開始からも川崎は攻撃の手を緩めない。同4分、三笘のパスに再び家長が合わせてゴール。同28分には家長がハットトリック達成となるチーム4点目を叩き込んだ。後半45分には、途中出場のMF齋藤学が決めて5-0とし、直接対決で文句なしの強さを見せた。
 4節残して史上最速V、さらにこの日で勝ち点3を積んで同75とし、2015年のサンフレッチェ広島と2016年の浦和レッズ(勝ち点74)を抜いて、最多記録を更新。24勝で最多勝利となる記録ずくめの優勝となった。
 圧倒的なシーズンとなった今季。負傷者や過密日程によるコンディション調整などでスタメン11人を固定することなく、毎節のようにメンバーを入れ替えながら臨んだ。川崎の強さの秘訣はここにあった。指揮官は日々の練習からベンチワークの工夫を想像し、ベストメンバーを選択していた。
「コンディションのところを頭に入れながらやっている。あとは自分たちのチームのストロングをどの選手同士で組み合わせればいいのか。その試合に対して、時間帯も含めてスタートからガンガンいけるのか、後半でパワーを使うのか。自分が選手を毎日見ているので、信じながらやっている。1試合に対してはどこでいつパワーを使うのか意識してやっている」


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