ブラジル代表は現地時間9日、カタール・ワールドカップ(W杯)南米予選の初戦に臨み、ボリビアにホームで5-0と大勝した。パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するエースのFWネイマールは2アシストで勝利に貢献したが、得点シーン以外でも美技を見せて海外メディアから「とてつもないダブルの豪華さ」など反響を呼んでいる。
 2022年の本大会出場に向けて、カナリア軍団が最高のスタートを切った。前半16分にDFマルキーニョス、同30分にFWロベルト・フィルミーノが決めて2-0で折り返すと、後半4分にネイマールが左サイドをドリブルで仕掛ける。中央のフィルミーノの動きを見極めると、相手選手3人の間を通すパスで3点目をアシストした。さらに4-0として迎えた同28分には、再び左サイドをドリブルで突破して丁寧な左足クロス。“盟友”MFフィリペ・コウチーニョのヘディングシュートをお膳立てした。
 W杯予選初陣で攻撃の中心として存在感を発揮したなか、アシストシーン以外にも“これぞネイマール”という美技を見せている。
 海外メディアも注目しているのは3-0で迎えた後半28分、敵陣左サイドでパスを受けたネイマールがドリブルを開始。ペナルティーエリア手前に差しかかったところで、右斜め前方からボリビアDFホセ・マリア・カラスコが行く手を阻みにきた。すると次の瞬間、ネイマールは右足のアウトサイドでボールを押し出して“股抜き”に成功。エリア内に侵入すると、今度は右からDFフアン・ガブリエル・バルベルデがスライディングタックルで防ぎにくるが、ネイマールは瞬時にマルセイユルーレットを繰り出し回避した。だが次に左足でコントロールしようとするもボールが足につかずこぼれてしまい、FWロドリゴがサポートするもシュートを放てず。“ゴラッソ未遂”に終わったネイマールは、天を仰いで悔しがった。
 この一連のプレーを、米スポーツ専門局「ESPN」アルゼンチン版公式ツイッターが「豪華さに満ちた10番の試合」と伝えれば、アルゼンチンのテレビ局「TyCスポーツ」は「ゴールに値するネイマールのとてつもないダブルの豪華さ」と称え、衛星放送「ビーイン・スポーツ」オーストラリア版公式ツイッターも「ネイマールが小さな星くずを散りばめた」と綴った。
 決まっていれば歴史に残るようなゴラッソとなったが、狭い局面で相手を無力化した二つのスーパープレーには海外メディアも感嘆の声を上げていた。


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掲載元:Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブFootball ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ
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