フランクフルトの日本代表MF鎌田大地は、2019-20シーズンで公式戦10ゴールを奪うなど、アタッカー陣の一角として確かなインパクトを残した。とりわけ、その活躍が光ったのが自身初出場となったUEFAヨーロッパリーグ(EL)でのプレーだ。ここまで9試合6ゴールという素晴らしい成績を残しているが、EL公式インスタグラムは全6ゴールの映像を振り返り、その活躍を称えている。
 鎌田は17年夏にJリーグのサガン鳥栖からフランクフルトに完全移籍。だが1シーズン目はブンデスリーガの環境に適応できず、リーグ戦3試合のみの出場に終わり、翌年にベルギー1部シント=トロイデンに期限付き移籍となった。ここで24試合12得点と結果を残すと、昨夏にフランクフルトへ復帰。シーズン序盤はやや苦しんだもののアディ・ヒュッター監督からの信頼を掴むと、攻撃陣に不可欠な存在へと成長した。
 その一つのきっかけとなったのが、ELでの活躍だ。リーグ戦でなかなかゴールを記録できないなか、昨年11月28日のグループステージ第5節アーセナル戦(2-1)では、敵地エミレーツ・スタジアムで鮮烈な2ゴール。第6節ヴィトーリア戦(2-3)でも1ゴールを奪うと、ラウンド32のザルツブルクとの第1戦(4-1)ではハットトリックを達成し、海外メディアからの称賛を集めている。
 EL再開を前に、大会公式インスタグラムが鎌田のゴール動画を公開すると、コメント欄では多くのファンが反応。「日本のメッシ」「彼らはいいね」といった声のほか、目立ったのがアーセナル戦の2ゴールに言及したコメントだ。開幕から低空飛行を続けていたアーセナルは、この試合でフランクフルトに1-2で敗れると、翌日にウナイ・エメリ監督を解任。こうした流れを踏まえて、コメント欄には「アーセナルファンはみんな彼に感謝している」「エメリの苦しみからアーセナルファンを解放した男」「エメリを解任してくれてありがとう」「鎌田はアーセナルの伝説」など、敵軍ファンからの称賛を浴びる格好となっている。
 フランクフルトは現地時間6日、ELラウンド16でバーゼルとの第2戦に臨む。ホームでの第1戦に0-3で敗れた絶体絶命の状況で迎える一戦となるが、鎌田が“救世主”となり、チームを2年連続のベスト8進出に導けるだろうか。


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