バルセロナは2019-20シーズンのラ・リーガの優勝を逃したことによって、今季途中から指揮官に就任したキケ・セティエン監督に逆風が吹いている。その中で次期監督候補としてうわさされるマウリシオ・ポチェッティーノ監督が地元紙「エル・パイス」の取材に応じる一方で、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が噂を打ち消すコメントを「スポルト」紙に語ったともされている。
 バルサの監督人事は2020年に二転三転した。1月に行なわれたスペインスーパー杯の結果を受けてエルネスト・バルベルデ前監督の解任とセティエン監督の招聘を決めたものの、新型コロナウイルス禍によって3カ月の中断期間を余儀なくされた。リーグ再開後もセティエン監督が標榜するポゼッションスタイルが完成の域にまで至らず、宿敵レアル・マドリードに優勝を譲る結末となった。
 この結果を受けてバルサはまた新たに指揮官を探すのではと言われている中で、トッテナムを退団して現在はフリーのポチェッティーノ氏が、かつてエスパニョールを指揮した頃の出来事について、このように話している。
「物事をちゃんと説明する必要がある。バルセロナにいた時、バルトメウ会長とバーで会ったことがある」「我々は同じ学校に子供を通わせていたので、お互いに挨拶し、5分ほど話したこともある」「(バルサの指揮官についてのうわさが出て)それを解決したかったし、バルサを軽視したくはなかったんだ。今何が起こるかわからないので、私は発言しないよ」
 ポチェッティーノ待望論が起きる中で「マルカ」紙は「いつかバルサを指導することにこれまで以上にオープンなように見える」と報じている。一方でバルトメウ会長は「セティエン監督とは契約を結んでいる。パンデミックが真っただ中にある状況で、たった数カ月で評価することは困難だ」と監督人事に踏み出すことはないとしている。風当たりの強まるセティエン監督だが、様々な監督候補の名前が上がる中、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で結果を残して周囲の声を黙らせるほかない。
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