ポルトガル1部FCポルトの日本代表MF中島翔哉は、新型コロナウイルス感染拡大による中断からの再開後に試合出場がなく、リーグ優勝メダルも受け取らなかったことが現地でも大きな話題を呼んでいる。ポルトのピント・ダ・コスタ会長は「中島はパニックになっていた」と精神的な問題だと現状について説明。クラブとの関係悪化はなく、「来季もチームの一員」と中島への信頼を明かした。ポルトガル紙「O JOGO」が報じている。
 中島は昨夏、カタール1部アル・ドゥハイルからポルトに移籍。背番号10を与えられ、大きな期待とともに名門の一員となった。しかし、レギュラーに定着するまでには至らず、新型コロナウイルスによるリーグ中断・再開後は、チームの全体トレーニングにも参加することのないままシーズンを終えている。
 チームの優勝セレモニーに参加せず、優勝メダルも受け取らなかったことなどが現地でも話題となっている。クラブとの関係悪化などの懸念も浮上していたが、ポルトのダ・コスタ会長は「中島はパラノイアに入ってしまった」と語り、欠場が続くなかでメンタル的な問題を抱えていたと語った。
「精神的な健康の問題だった。彼はパニックになっていたんだ。彼はプレーできると感じていなかったし、それを克服できるとも感じていなかったようだ。なぜなら彼はここでは外国人で、周囲で何が起きているのかを理解できていなかった。彼はどんどん疑心暗鬼になってしまっていたようだ。だが、ポルトに死刑制度はない。来季のスカッドに入ることは保証されている」
 優勝メダルの件について、一部ではポルトが中島にメダルを渡さなかったとの批判があったようだが、ダ・コスタ会長は「それは事実ではない。ポルトは中島を招待していた。だが彼は不安がっていて、出席することを望んでいなかった。彼は試合に出場していた権利を持っていたので、のちにメダルを受け取ることを選んだ」と説明している。
「現時点はここにいないが、彼は我々が信頼している選手。来季もチームの一員になるだろう」
 様々な憶測を呼んだ今回の騒動だが、ダ・コスタ会長は中島が来季もチームに残る可能性を強調していた。


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