レアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイルが16日、31歳の誕生日を迎えた。レアルをはじめ、リーガ・エスパニョーラなどの公式SNSが祝福メッセージを送るなか、古巣トッテナムも反応。ワールドクラスへと飛躍を果たした当時のベイルが決めた「TOP5ゴール」の動画を公式ツイッターに投稿すると、大きな反響を呼んでいる。
 ベイルはサウサンプトンの下部組織で育ち、2006年4月に16歳でトップデビュー。翌シーズンにブレイクを果たすと、07年夏にトッテナムへ完全移籍した。怪我もあり出場機会に恵まれない時期もあったが、09-10シーズンの後半戦から主力の座を確保。左サイドバックから徐々に前線で起用されるようになり、攻撃力に磨きをかけていった。
 13年夏にレアルへ移籍するまでの6シーズン、トッテナムで輝きを放ったが、当時のベイルは爆発的なスピードのドリブルと強烈な左足キックによる豪快なゴールが印象的だった。今回公開された「TOP5ゴール」も、トッテナム時代の“無双ぶり”を代表する得点シーンばかりだ。
 10年8月のストーク戦では右サイドからのクロスを左足で逆サイドネットへボレーで叩き込み、翌年12月のノリッジ戦ではハーフウェーラインから快足を飛ばして中央を破り、ゴールを決めた。さらにアタッカーとして覚醒を果たしたのが、33試合21得点をマークした12-13シーズンだ。
 13年2月のウェスト・ブロムウィッチ戦では、ペナルティーエリア手前で相手をかわして左足を一閃。強烈なミドルシュートがゴール左隅に吸い込まれた。同月のウェストハム戦では、ゴールまで約25メートルの位置から左足を振り抜くと、相手GKの頭越しにゴール右隅を射抜く。極めつけは5月のサンダーランド戦。右サイドで相手と対峙しながらカットイン。ゴールまで約25メートル、相手を抜ききらずに放った高速カーブ弾がゴールネットを揺らした。
 ゴラッソ尽くしの動画は、公開から4時間の時点で再生回数が150万回を突破。「素晴らしい選手!」「最後のゴールは最も記憶に残るゴール…あのカーブ、魔法のゴールだった」「絶対的に狂気のテクニック。なんて選手だ」など感嘆の声が上がる一方、トッテナム帰還を求める声も多く寄せられていた。
 現在レアルでは出場機会に恵まれておらず、ジネディーヌ・ジダン監督の“構想外”とも伝えられているベイル。今夏の去就が注目されるなか、古巣トッテナムのファンからは熱いラブコールが届いている。


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