リバプールのユルゲン・クロップ監督が、今冬の新戦力である日本代表MF南野拓実について「2、3点取れるチャンスはあった。アンラッキーだった」とここまでを振り返り、適応のためには時間が必要だと語った。英紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」が報じている。
 南野は今年1月にオーストリア1部ザルツブルクからリバプールに移籍した。ここまでプレミアリーグ7試合、FAカップ3試合に出場。センターフォワードや左右のサイドで起用されているが、ここまで得点はない。
 まだ目に見える結果が出ていないなかで、クロップ監督は南野を擁護している。チームへの適応を焦らず、長い目で見ていく姿勢を示した。
「得点に関しては、彼は本当にアンラッキーだった。2、3点取れるチャンスはあった。すべてが良い状態にある。必要なのは時間だけだ。我々は本当に強いチームで、ここに入るのは簡単ではない。今、タキ(南野)にできるのはハイレベルのトレーニングを積むこと。我々は完全に満足しているし、すべてが良い。彼はそれを続けていくことだ。問題ないよ」
 リバプールは昨季にUEFAチャンピオンズリーグを制し、今季は悲願だったプレミアリーグ優勝と2年連続でメジャータイトルを獲得。大幅な選手の入れ替えも起きず、完成度の高いチームができ上がっている。そこに割って入ってポジションを奪うことは容易なことではないだけに、指揮官はじっくりと時間をかけて南野をチームに溶け込ませようとしているようだ。
 また、記事では「もし南野がアンフィールドのファーストチームに入るためにインスピレーションを必要としているのであれば、ナビ・ケイタ以上の存在はない」と、“ロールモデル”の存在が指摘されている。ケイタも南野と同じく、ザルツブルクでキャリアを積んだ選手で、ドイツのRBライプツィヒを経て2018年夏にリバプールに加入した。
 移籍金5200万ポンド(約70億円)の高額移籍で大きな期待を集めたケイタも、リバプールではなかなかポジションをつかめなかったが、特にこの中断明けの数試合では高いパフォーマンスを示している。


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