イングランド・プレミアリーグのアーセナルは現地時間7日、ホームでのレスター・シティ戦に1-1で引き分けた。終盤に元イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディに同点弾を決められたなか、ミケル・アルテタ監督はそれまでにヴァーディが退場となっているべきだったと主張。その根拠として、アーセナルDFシュコドラン・ムスタフィへの“顔面キック”が英メディアで取り沙汰されている。
 試合は前半21分、アーセナルがガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンのゴールで先制。しかし後半28分、途中出場したばかりのFWエディ・エンケティアがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の助言を受けて退場処分となると、同39分にはヴァーディが土壇場で同点弾を叩き込み、レスターが追いつく。そのまま試合終了となり、勝ち点1を分け合う結果となった。
 欧州カップ戦の出場権獲得のため、是が非でも勝利の欲しかったアーセナルにとっては、ホームでの痛い引き分け。アルテタ監督にとっては残念な結果となったが、その過程でヴァーディが見せた“顔面キック”がお咎めなしに終わったことに不満を抱えているという。英紙「メトロ」は試合後のコメントを伝えている。
「前半の出来を考えれば、ハーフタイムの時点で3-0か4-0にしていなければいけなかった。こういったチーム相手なら、なおさらだ。(エンケティアの)レッドカードの判断は理解できる。彼は相手の選手が見えていなかった。ただ、あのプレーがレッドカードなら、レスターも45分以上を10人でプレーしなければいけなかったはずだ」
 該当のプレーについて問われたアルテタ監督は「前半40分から45分の間の出来事だ」と指摘。その間の危険なプレーは、ヴァーディとムスタフィがもつれ合って倒れた際に生まれた。ヴァーディはボールをカットされて倒れ込んだが、着地とともに大きく振られた左足が、同じく倒れ込んでいたムスタフィの顔面、それも右目の近くにヒットした。
 しかし、このプレーにVARは介入せず、結果的にヴァーディは試合の結果を決定付ける同点弾まで記録した。VARの存在が自軍に不利な形で作用したアルテタ監督にとって、受け入れるのが難しい敗戦になったことは間違いない。


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