レバークーゼン所属のドイツ代表MFカイ・ハフェルツが、同クラブのスポーツディレクターであるルディ・フェラー氏に対して今夏の移籍希望を伝えたという。ドイツ紙「シュポルトビルト」が報じている。
 1999年生まれで現在21歳のハフェルツは、当時まだ17歳だった2016-17シーズンのブンデスリーガ第7節ブレーメン戦でプロデビューを飾ると、同シーズンの26節ヴォルフスブルク戦ではゴールを決めてブンデスリーガの史上最年少得点記録を更新。その後はレギュラーに定着し、2018-19シーズンはリーグ戦全34試合に出場して17ゴール、今季もリーグ戦では30試合出場12ゴールの好成績を残すなど、ドイツを代表する若手選手の1人として注目されている。
 同紙によれば、4日に行われたバイエルンとのDFBポカール決勝で敗れてから数日経って、ハフェルツがフェラー氏に対して移籍を希望していることを伝えたという。レバークーゼンはハフェルツの移籍金を1億ユーロ(約120億円)に設定しているが、同クラブの下部組織出身であるハフェルツのキャリアアップを妨害する意思はなく、設定金額以上の条件を提示したクラブが現れた場合、移籍を容認する方針であるという。
 同紙は、ハフェルツの移籍先の有力候補として二つのビッグクラブの名前を挙げている。一つはイングランドの名門チェルシー。同クラブはすでにライプツィヒからドイツ代表FWティモ・ヴェルナーを獲得しているが、同じくドイツの若手有望株であるハフェルツにも触手を伸ばしていて、移籍金1億ユーロの支払いにも応じる用意があるという。
 また、レアル・マドリードも以前から同選手には強い関心を示していた。レアルは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による影響でクラブの財政状況が悪化していることから、今夏は補強費の節減が求められる状況にあり、レアルがハフェルツの獲得に本格的に動き出すのは、早くても来夏以降と見られている。しかし、今夏ベテラン選手を何人か放出し、ハフェルツ用の資金を捻出して争奪戦に加わる可能性もあることから、同紙ではレアルも移籍先の候補として取り上げている。
 ドイツの至宝は、ビッグクラブへと羽ばたくのか。今後の動向に注目が集まる。



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