マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間3日、リーガ・エスパニョーラ第34節のアトレティコ・マドリード戦に先発フル出場するも、チームは0-3の完敗を喫した。レアル・マドリード専門メディアは「マジョルカはシーズン序盤に彼をプレーさせなかったことを恥ずべきだ」と指摘している。
 マジョルカは現在18位に沈み、2部降格危機に直面している。前節は残留争いを演じる17位セルタとの直接対決に臨み、5-1と圧勝した。2アシストを含む4ゴール演出の活躍を見せた久保は、アトレティコ戦で10試合連続となるスタメン出場を果たすも、チームは3失点を喫し、リーグ3位を走る強豪に力負けする結果となった。
 後半14分には右サイドからドリブルでペナルティーエリアに侵入し、DFマヌエル・サンチェスを鋭い切り返しで転倒させ、シュートまで持ち込んだ。敵将ディエゴ・シメオネ監督は、再三にわたり久保に翻弄されたサンチェスに耐えかねてか、このシーンの直後にピッチから退かせていた。
 レアル専門メディア「The Real Champs」は「久保建英がトップクラブ相手に見事な試合」と見出しを打ち、「レアルからローン移籍中の久保が、敗戦の中で記憶に残るパフォーマンス」と称賛。「マジョルカの攻撃面でリーダーシップを発揮しているのは明らかで、チームを向上させる能力を備えている」と説明している。
「久保は毎月どんどん良くなっているように見え、マジョルカはシーズン序盤に彼をプレーさせなかった決断を恥ずべきだ」と指摘。残留圏内の17位セルタと勝ち点「6」差と、チームが降格の危機に瀕している状況に変わりはないが、移籍当初は出場機会が少なかった久保は、今やマジョルカに不可欠な選手へと成長を遂げているのは間違いない。


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