フランクフルトの日本代表MF鎌田大地は今季、公式戦47試合出場10得点9アシストと飛躍のシーズンを過ごした。2021年には現在の契約が満了となるなか、ドイツメディア「FUSSBALL.NEWS」は「アディ・ヒュッター監督は日本人の味方になってキャンペーンを展開」として、指揮官が契約延長に向けて働きかけていると伝えている。
 鎌田は昨季を期限付き移籍先のベルギー1部シント=トロイデンで過ごし、今季からフランクフルトに復帰。シーズンが進むなかで徐々に存在感を強め、右サイドハーフやトップ下として不動のレギュラーにまで成長した。
「FUSSBALL.NEWS」は「ダイチ・カマダはブンデスリーガでの実質1年目のシーズンで、長足の進歩を遂げた。フランクフルトの押しも押されもせぬレギュラーとなり、2021年の契約満了を前に、アディ・ヒュッター監督は日本人の味方になってキャンペーンを展開している」と綴り、現状を報道。今季最終戦のパダーボルン戦(3-2)でも攻撃陣をけん引したと記し、「鎌田の市場価値は上がり続けている」とした。
 ヒュッター監督は先日、ドイツ地元紙「フランクフルター・ルントシャウ」のインタビューで「今年一番のポジティブな出来事」と鎌田の活躍を称賛していた。さらに「FUSSBALL.NEWS」は、シーズン開幕前にもセリエAのジェノア移籍が目前に迫っていた鎌田をヒュッター監督が説得したと指摘。「50歳の指揮官は、今度も鎌田の味方として動こうとしている」として、次のように契約延長交渉の展望を伝えている。
「今はじれったい時期となっているが、急速に進展する可能性もある。クラブ側は契約延長にとても熱心であり、2023年まで延長されるのではないか。2017年に150万ユーロ(約1億8000万円)でやってきた日本人は、凄まじいスピードで進化した。“育てるクラブ”として真骨頂が、またしても発揮されたと言えるだろう」
 来季の続投が濃厚とされているヒュッター監督からの信頼は、鎌田にとっても大きいものだろう。近日中に契約延長に至る可能性も十分にあると言えそうだ。



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