
ブラジルW杯決勝トーナメント1回戦のコロンビア対ウルグアイ(2-0)で、その一撃は生まれた。聖地マラカナンで行われた南米対決は、0-0で迎えた前半28分に、この大会でスターへの階段を駆け上がったハメスの左足が火を噴く。敵陣で相手のクリアボールをMFアベル・アギラールがヘディングではね返すと、ボールはフリーで待ち構えていたハメスの元へ。一度相手ゴールの位置を目で確認したレフティーは、胸トラップから流れるような動きで左足ボレー。約20メートルの距離から放たれた強烈なシュートは、ウルグアイGKフェルナンド・ムスレラが必死に伸ばした手の先をかすめるように、ゴール左上のクロスバーを叩いてネットを揺らした。
この芸術的な胸トラップからのボレー弾は、ファン投票による大会ベストゴールに選ばれ、さらに同年のFIFA表彰式でプスカシュ賞にも選出された。母国を史上初のW杯ベスト8に導いた一撃の衝撃は、6年が経った今も色褪せることなく、公開から約1日で180万再生を突破。W杯公式ツイッターの返信欄には、「改修後のマラカナンで最も美しいゴール」「良い思い出…」「史上最高のゴール」「振り返ってゴールを見た後にコントロールするのが印象的」「ビースト」「忘れられない」「芸術作品」といった声が届いた一方、「これがハメスの最高のパフォーマンス。その後は何もない」と、近年の停滞を嘆くコメントも寄せられた。
2018年ロシアW杯ではベスト16で敗退するなど国際舞台で思うような成績を残せず、所属クラブでも輝きを放てていないハメス。今夏移籍の噂も絶えない状況だが、6年前のようなゴラッソで再び世界にインパクトを与えられるだろうか。
※海外サッカーのランキングをチェック♪
掲載元:Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブFootball ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ
URL:https://www.football-zone.net/archives/269761