マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間24日、リーガ・エスパニョーラ第31節のレアル・マドリード戦に先発フル出場を果たした。チームは0-2で敗れたが、後半17分にレアル守備陣を翻弄した久保の“3人抜き突破”に、英メディアも「より一層ジダンの心を掴んだ」と注目している。
 昨夏にレアルへ完全移籍した久保は、今季マジョルカへと期限付き移籍。今季ここまでリーグ戦3ゴールを記録しており、再開初戦の第28節バルセロナ戦(0-4)では下部組織時代に育った古巣を相手に一定のパフォーマンスを披露していた。そして今節、7試合連続でスタメンに名を連ねるなかで保有元レアルとのビッグゲームを迎えた。
 試合は前半19分に相手FWヴィニシウス・ジュニオールに先制点を許してしまう。さらに後半11分には、相手DFセルヒオ・ラモスに完璧な軌道の直接FK弾を叩き込まれ、0-2の黒星を喫した。
 そのなかで、久保が最も存在感を放ったのは後半17分だった。敵陣中央から鋭いターンでMFトニ・クロースを振り切ると、巧みなダブルタッチでラモスを抜き、DFフェルランド・メンディもかわして右足でシュートを放つ“3人抜き”のドリブル突破でゴールを脅かした。
 久保が披露した圧巻のスキルに英メディア「90min」も注目。「レアルが久保とのサインに熱心だった理由を把握するのは簡単だ。レアルの最終ラインにトラブルを引き起こすのは厳しい任務にもかかわらず、久保は確かに迫力ある試合を演じ、より一層ジダンの心を掴んだ」と称賛している。
 また、英紙「ザ・サン」もレアルの守備陣を焦らせたプレーに、「タケが“親クラブ”を相手に真のインパクトを与えた。この19歳はジダンに今後の判断材料を提供したのは確かだ」と取り上げている。来季の去就が依然として不透明な久保だが、保有元との直接対決で好印象を植えつけることができたのは確かだろう。


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