新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によりヨーロッパ各国リーグも中断しており、各クラブの経営も非常に逼迫したものとなっている。そのなかで世界屈指の有名プレーヤーが居並ぶレアル・マドリードも、選手売却によって最大7500万ユーロ(約88億円)のコストカットをする可能性をスペイン紙「AS」が報じている。
 今シーズンのレアルは全選手の給与に対して、2億8400万ユーロ(約333億5000万円)もの額を費やしている。ベルギー代表GKティボー・クルトワや同MFエデン・アザール、スペイン代表DFセルヒオ・ラモスに同MFイスコ、ドイツ代表MFトニ・クロース、ブラジル代表DFマルセロや売り出し中のブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールら数多くのビッグネームが抱えるからこその数字だが、リーグ戦延期による入場料や放送権収入ストップの影響はあまりに大きく、予算削減をせざるを得ないようだ。
 その筆頭格と見られているのが、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルだ。2022年夏まで契約を結んでおり、支払い総額は2900万ユーロ(約34億円)にも及ぶ。また21年夏に契約切れとなるコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスも高額で、契約を全うした場合、2人に払う合計額は4540万ユーロ(約53億5000万円)になるという。
 さらにレギュラーからこぼれ落ちている選手も、コストカットの対象と見られている。2月に行われた宿敵バルセロナとの“エル・クラシコ”で値千金の追加点を決めたドミニカ共和国代表FWマリアーノ・ディアスは総額800万ユーロ(約9億4000万円)、今季わずか170分のプレー時間にとどまっている20歳のスペイン人MFブラヒム・ディアスも700万ユーロ(約8億2000万円)と厳しい立場となる。また期限付き移籍組ではスペイン代表DFアルバロ・オドリオソラ(バイエルン・ミュンヘン)、同MFダニ・セバージョス(アーセナル)、DFヘスス・バジェホ(グラナダ)もその対象であると見られている。
 放送権収入などで右肩上がりだったサッカー選手の報酬だが、未曽有のコロナ禍によって大きく揺らぐ可能性が高まっている。
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掲載元:Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブFootball ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ
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