J1セレッソ大阪のロティーナ監督は、今季で来日4年目を迎えた。4月1日に所属選手であるGK永石拓海の新型コロナウイルス感染が発覚するなど、Jリーグ自体もリーグ再開の目途が立たなくなっているなか、スペインの知将は母国紙「マルカ」メキシコ版のインタビューで“コロナウイルス下での日本の生活”について語っている。
 ロティーナ監督は2017年からJ2東京ヴェルディで2年間指揮を執り、自身初となるJ1での采配となった昨季はC大阪をリーグ5位に導いた。緻密で堅実なスタイルを志向する知将として知られている。
 2月22日に行われた大分トリニータとの開幕戦は1-0で勝利したが、その後新型コロナウイルスの影響でJリーグは中断。4月1日には所属選手のGK永石に陽性反応が出たため、現時点で4月10日までチームの活動を停止する予定となっている。
 ロティーナ監督は現状について、「奇しくも今週末、東京都の知事が住民に自宅にとどまるように促し、大阪府知事も同じことをした。実際のところすべてが開いていて、人々は普通の生活をしている。サッカーは止まっていて、2月に開幕節を戦ったが、その後中断した。我々は練習しており、非公開で練習試合をしている」と説明。記事では、「人との挨拶やサッカーへの理解は、スペイン出身者にとって非常に異なるものとなっている」として、文化の違いに関するロティーナ監督の声を紹介している。
「ここ(日本)では一般的に誰かと会う時には握手やキスをしたりせず、頭を下げて敬意を示す。彼らはラテン人、スペイン人やイタリア人、南米人のように抱擁したりしない」
 また、新型コロナウイルスの感染拡大により、今年7月24日に開幕予定だった東京五輪の延期が決定。1年後の2021年7月23日からの開催で合意となったが、ロティーナ監督はこのテーマに関してもコメントを残している。
「私が日本へ来た時、クラブ幹部に3カ月の練習プランを出さなければならないと言われ、その人物には私はラテン人で、チームの状況を見ながら日付と時間を決めつつ、その場その場で方針を変えていくと伝えた。そのことからも、すでに準備ができていたオリンピックがどういうものか想像できるだろう。何かを変えるというのは、日本人にとってとても苦労することなんだ」
 計画的に物事を進める慎重な日本人の姿勢が、新型コロナウイルスによる混乱した状況においては難しさを伴っていると持論を展開していた。
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掲載元:Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブFootball ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ
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