ブラジルの名門ボタフォゴに加入した元日本代表MF本田圭佑の新天地デビューが延期となった。発熱により練習を離脱し、現地時間10日のブラジルカップ3回戦のパラナ戦の出場を回避。期待されるデビュー戦のピッチに立てず、本田はファンに対して謝罪している。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」が報じた。
 本田は、2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)後にオーストラリア1部メルボルン・ビクトリーに移籍。昨季限りで同クラブを退団し、昨年11月にかつて所属したCSKAモスクワ時代の恩師レオニード・スルツキー監督が指揮を執っていたオランダ1部フィテッセに加入した。だが、指揮官の辞任を機に電撃退団となり、フリーの状態が続いていた。本人が「できるなら欧州で」と話すなど、複数クラブのオファーを検討したうえで、ブラジル行きを決断した。
 オランダ、ロシア、イタリア、メキシコ、オーストラリアとプレーしてきた本田の新天地は、“サッカー王国”ブラジル。今年開催される東京五輪にオーバーエイジでの出場を目指すと公言している本田にとって、ブラジルでの挑戦でも結果が求められている。
 ようやく出場登録も完了し、待望のデビュー戦は現地時間10日のブラジルカップのパラマ戦が有力とされてきた本田。だが、8日の練習を発熱のために離脱し、すでに熱は下がっているのもの、9日にはチームドクターから出場不可能である旨が伝えられたという。同医師は「本田と話して、彼は体調が悪く、100パーセントの状態でプレーしたいと言っていた。私たちは回復して日曜日のバングー戦に出場するのが彼にとってベストだと思った」と話している。
 本田のデビューには注目が集まっており、チケットの売れ行きも好調だった。平日にもかかわらずすでに1万5000枚の入場券が売れていた。「グローボ・エスポルチ」は9日に本田の公式ツイッターに綴られたコメントを紹介している。
「明日の試合に出場できず、お詫びします。ここ2、3日インフルエンザのため練習できていなかった。チケットを買てくれた全てのファンに感謝とお詫びをします」
 今回は“デビュー延期”となった本田だが、注目される一戦は現地時間15日に行われるリオデジャネイロ州選手権バングー・アトレティコ・クルーベ戦となるのだろうか。


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