マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間21日、リーガ・エスパニョーラ第25節ベティス戦で先発出場し、今シーズン2ゴール目を決め、アシストもマーク。全3得点に絡んだ。チームの3-3引き分けに大きく貢献する活躍ぶりを、ビセンテ・モレノ監督も称賛している。スペイン紙「AS」が報じた。
 前節アラベス戦(1-0)で好プレーを見せた久保。ベティス戦では2列目右サイドで起用された。するとまず前半16分、久保のカットインシュートがこぼれたところをMFクチョ・エルナンデスがボレーシュート。これでマジョルカは1-0と先制に成功した。その直後にベティスに追いつかれたものの、同27分にはクチョのトリッキーなパスを受けた久保が左サイドを深くえぐってラストパス。これを受けたFWアンテ・ブディミルがゴールにねじ込み、アシストをマークした。
 その後マジョルカはベティスに2失点し、逆転を許した。しかし後半25分に再び久保が輝く。ピッチ中央やや左でボールを持った久保は得意のドリブルでペナルティーエリア内に侵入する。利き足とは逆の右足でのシュートながらきっちりとコースを突き、相手GKの手を弾いたボールはゴールラインを超えた。
 撃ち合いの末、苦手とする敵地での勝ち点1、そしてチームの降格圏脱出に久保は大きく貢献した。指揮官もこのように話している。
「彼は我々に多くをもたらしてくれた。我々としては彼に“継続性”を持たせて、1試合ずつ歩みを進めて、2歩戻らないようにしたい。ここ最近彼は後半から出場することがあったが、キックオフから出た今日も同じようなプレーをしてくれた。彼は数多く成長できる面があるし、もっと伸びていってもらいたい」
 久保は後半戦に入ってから、ベンチスタートとなる機会が多かった。ベティス戦の大活躍は、今後の序列を変える意味でも大きなものとなりそうだ。


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