マンチェスター・シティの元スペイン代表MFダビド・シルバは、現地時間1月29日に行われたマンチェスター・ユナイテッドとのカラバオカップ(リーグカップ)準決勝第2戦のワンプレーに関する反響が拡大。ゴール前でのチャンスでバックパスを選択し、「なぜ打たない?」「シティファンはショック」などの声が上がっている。
 3-4-2-1システムで臨んだシティは序盤に攻めるも相手GKダビド・デ・ヘアの牙城を崩せず。逆に前半35分、ユナイテッドのブラジル代表MFフレッジが蹴り込んだFKのこぼれ球をセルビア代表MFネマニャ・マティッチに押し込まれて先制を許してしまった。
 後半31分にカウンターを止めようとしたユナイテッドMFマティッチが2枚目のイエローカードを受けて退場。数的優位に立ったシティは同39分にベルギー代表MFデ・ブライネを中心とした攻撃からスルーパスに抜け出したアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが流し込むも、オフサイドで得点は認められなかった。結局、シティは第2戦を0-1で落としたが、2戦合計スコアでは3-2で逃げ切り、決勝進出。大会3連覇へ王手をかけた。
 一方で、話題を呼んでいるのが後半28分の場面だ。シティはアグエロがプレスをかけて相手のパスを引っかけ、こぼれ球はペナルティーエリア内正面にいた途中出場のD・シルバの元へ。しかし、D・シルバはシュートを放たず、右斜め後方のドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンへのバックパスを選択。ギュンドアンが相手DFハリー・マグワイアにボールを奪われ、チャンスをフイにする形となった。
 好調の相手GKデ・ヘアがゴール正面で待ち構え、右側からマーカーがカバーにきていた状況とはいえ、チャンスだったこともまた事実。この局面の直後にはジョゼップ・グアルディオラ監督も思わず頭を抱えて失望感を露わにし、スタンドのファンからも嘆きの声が飛んだ。
 ポルトガルメディア「Noticias ao Minuto」は、「ダビド・シルバがダービーで見せたプレーにシティファンはショック」と見出しを打ち、「GKデ・ヘアが前にいるだけの状況で、シュートする代わりにパスを選択した。このエピソードは何百万人というインターネットユーザーによってすぐさま拡散された」とレポート。ブンデスリーガの国際マーケティング戦略マネージャーを務めるアダム・ギルクス氏は、自身のツイッターに「ダビド・シルバは好きだが…なぜ彼はここで打たないんだ?」と投稿している。
 D・シルバにとってはとっさの判断によるプレー選択だったが、グアルディオラ監督のリアクションが観る者の信条を表しているワンシーンだった。


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