バルセロナは現地時間22日に行われたスペイン国王杯3回戦で3部のイビサとアウェーで対戦し、2-1で勝利した。フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンの2得点によって16強進出を決めたものの、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシを欠いたチームの出来は低調で、キケ・セティエン新監督は少々厳しめのコメントを残したと、スペイン紙「マルカ」が報じている。
 バルサはメッシを招集外とした一方でFWカルレス・ペレス、MFリキ・プッチら下部組織出身の若き才能を起用した。しかし試合は前半9分にイビサに先制点を許すまさかの展開となった。その後もたびたびチャンスを作られるなど、前半は良いところがないまま1点ビハインドで折り返した。
 後半27分にオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングのスルーパスからグリーズマン、そして同アディショナルタイムにはスペイン代表DFジョルディ・アルバのパスを受けたグリーズマンが再びゴールを陥れ、土壇場で勝利をものにした。とはいえ、決して内容が良かったわけではない。
「今日のチームは好きじゃないね」
 試合後、セティエン監督はこのように話したという。「私はすべて違う展開になることを望んでいた。彼ら(イビサ)は攻撃的かつ守備も良く、簡単ではなかった。本当に素晴らしい試合を展開したイビサを称えたい」と話したものの、同紙が触れたようにバルサはこの日、後半22分までシュートを放てず、試合を通じても3本にしか及ばなかった。ボールを保持しながらの攻撃的なサッカーを標榜する新指揮官には、物足りなく映ったのだろう。
 それでも「我々は将来のために帰結していきたいと思う。やるべきことを上手くやっていくことで、改善となるものだから」ともセティエン監督は話している。リーガ・エスパニョーラで首位を走りながら、シーズン途中での立て直しを迫られるバルサ。セティエン新監督は、どのようにチームを作っていくのだろうか。
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