ドイツ2部ザンクトパウリのFW宮市亮は、度重なる怪我を乗り越えて今季はリーグ戦全試合に出場する順調なシーズンを過ごしている。高校卒業後に名門アーセナルと契約した快足アタッカーは、「代表でプレーできればすごく嬉しい」と再び日の丸を背負う夢を明かしている。ドイツ紙「ビルト」が報じた。
 宮市は中京大中京高在学中の2010年12月にイングランドの名門アーセナルと契約。その後は期限付きでフェイエノールトに移籍するなど順風満帆なキャリアを積み重ねると思われていたが、期限付き移籍を繰り返すなかで、両膝の前十字靭帯を断裂するなど大怪我に苦しんできた。それでも、負傷を乗り越えて復帰。今季はここまでリーグ戦全18試合に出場中と“完全復活”を遂げた。
 昨年12月には27歳となった快足アタッカーは、1月16日に行われたヴィースバーデンとのテストマッチ(5-2)で1得点2アシストと勝利に貢献。依然として好調をキープしている。ヨス・ルフカイ監督は宮市のスピードを称賛しつつ、「そのスピードとクオリティーを発揮できるように段階を調整する必要がある」と慎重を期す姿勢を崩さない。
 宮市は以前と今の違いについて、年齢を重ねることで「ピッチで何をしなければいけないかが分かった」という。そして、2012年から遠ざかってる日本代表への思いも口にしている。
「代表でプレーできればすごく嬉しい。監督が決めることだけど、夢が現実になることを願っている」
 記事によれば、日本代表のアシスタントコーチの1人とメール交換は行っているという。今夏に開催される東京五輪に関しては、「現時点では考えていない。ザンクトパウリに集中している」と目の前の戦いに集中することを誓った宮市。2020年も怪我なく、颯爽とピッチを駆け抜ける姿を見たいところだ。


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