2011年から15年まで、バルセロナの下部組織“ラ・マシア”に所属したマジョルカの日本代表MF久保建英は、現地時間7日のリーガ・エスパニョーラ第16節で初めて古巣と対戦した。カンプ・ノウに詰めかけたバルサのサポーターは、久保がボールに触るたびにブーイングを浴びせたが、彼らが18歳の日本人アタッカーに抱いているのは憎しみの感情だけではないようだ。
 5-2と大勝したマジョルカ戦を、恋人と観戦していた生粋のバルセロナファンであるアレクシスさんは、「久保がバルセロナで育ったことは知っているよ。だから、彼がプロになったことは嬉しいよね」と、ラ・マシアで育った選手がプロとして活躍することは喜ばしいと話した。
 だが、自身が応援するクラブの下部組織で才能を育んだ選手が、今年6月に宿敵であるレアル・マドリードへ完全移籍したことについては不満が大きいという。かつてバルセロナからレアルへの“禁断の移籍”によって物議を醸した選手の名前を出し、不満を露わにした。
「今の彼はマジョルカに期限付き移籍しているけれど、レアル・マドリードの選手になってしまった。そのことについては、少しムカついているよ。今日もカンプ・ノウに集まったファンはブーイングをしたけれど、彼の決断は快く思っていない。お金でレアルに行ったんだろ? フィーゴと一緒だよ」
 元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴは、2000年7月にバルセロナからレアルへ移籍。バルサのファンから愛され、チームの象徴的な選手だったにもかかわらず、高額オファーに釣られたとして「守銭奴」と罵られ、クラシコの際はブーイングに加えて様々なものがピッチに投げ込まれる事態になった。この日の久保はブーイングを浴び続けたが、来季以降にレアルの一員として戻ってきた場合、バルサファンの反発はさらに強いものとなりそうだ。
 この日、マジョルカの久保を見たアレクシスさんは、最後に残念そうに話してくれた。


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