リーガ・エスパニョーラ最大の注目カードであり永遠のライバル対決である、バルセロナとレアル・マドリードの「エル・クラシコ」。現時点では日本時間10月26日の20時キックオフに設定されているが、国内の政治状況によって日程変更の可能性が出ているようだ。スペイン紙「マルカ」が伝えている。
 第8節終了時点で首位に立つレアルと2位に浮上したバルサの対決は、お互いが徐々に調子を上げてきたこともあって、バルサの聖地カンプノウで前半戦の趨勢を決める最高のタイミングになると見られていた。しかしそれを阻害しうる要因となるのが、カタルーニャ州で起きている政治運動なのだという。
 スペインでは現地時間14日、2017年にカタルーニャ州の独立を問う国民投票を強行した同州の幹部9人に対して13年の禁固刑など判決を言い渡した。これを受けて、独立支持派の市民がバルセロナで大規模な抗議活動を実施するなど、予断を許さない状況となっている。
 同紙は「カタルーニャで進行中の政治的・社会的な危機によって、試合開催の安全性にかなりの危惧がある」と指摘。スペイン政府が10月26日にカンプノウで試合を開催することに反対しており、10月にレアルの本拠地であるサンチャゴ・ベルナベウで、そして3月にカンプノウで戦うといった日程変更の提案については両クラブが難色を示しているという。
 これらの条件を踏まえて「関係各所は代替日を探していて、12月18日が次善策となるだろう」とミッドウィークである水曜日開催が選択肢になるとした。
 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシやクロアチア代表MFルカ・モドリッチら世界各国の名手が集い、全世界からの視線を集めるエル・クラシコ。週末開催ができないとなれば、大きな影響を及ぼすのは必至だ。
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