イタリア王者ユベントスは、昨季にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを獲得し、今季はオランダ代表DFマタイス・デ・リフトを獲得して話題を呼んだが、来季の“夢”はすでに定まっているという。イタリア紙「トゥット・スポルト」が報じている。
 ユベントスはあまり高額の移籍金を支払わず、それでも効果的な補強をするという評判のあるクラブだった。しかし、2016年夏にアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインをクラブレコードの9000万ユーロ(約106億円)で獲得した時期から、大型補強のイメージがついてきている。
 その傾向はロナウドとデ・リフトの獲得でさらに強まった。そして、同紙ではクラブが来季の夢としてパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペの獲得を狙っているとしている。ムバッペの現行契約は2021年6月までであり、1年後の夏はちょうど契約切れの1年前という移籍が多く発生するタイミングだ。
 それに加え、ユベントスはマンチェスター・ユナイテッドのフランス代表MFポール・ポグバの買い戻しと、ムバッペ獲得と並行してリバプールのエジプト代表FWモハメド・サラー獲得の調査を進めているともレポートされた。全ての選手を獲得できるかは別として、大型補強路線の継続は決定的な情勢だとみられる。
 先日には、昨季獲得したロナウドの3100万ユーロ(約37億円)とされる高額年俸の影響もあり、全体で4000万ユーロ(約47億円)の赤字を計上したとも報じられた。それでもなお、高額移籍金が必要になるトップレベルの選手獲得へと動く流れを進めようとしているようだ。
 ユベントスは1995-96シーズンを最後にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の優勝を逃し続けている。欧州制覇を最大の野望とするイタリア王者は、なりふり構わずに大型補強を続けるのだろうか。


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