開幕からひと月と経たずに、3ゴール、2アシスト。モハメド・サラーは今季もリバプールで変わらぬ存在感を見せている。
 昨季はついにチャンピオンズリーグを制し、欧州の頂点に立った。
 独特のボールタッチと景色を塗りかえるスピード。現在、彼と1対1の局面で(クリーンに)抑えられるディフェンダーはそうはいない。昨年のCL決勝のセルヒオ・ラモスのように力技に出るか、その試合がラマダン中であることを願うかだ。
 サラーはなぜ止められないのか。10代の頃、その突破力をどう身につけたのか。アタッカーとしての原点を探るために、エジプトへ飛んだ。
「彼の家庭は貧しくはなかった」 サラーの故郷ニグリィグの村長マヘル・シタイヤが指摘するのは、少年期から青年期にかけてサッカーに費やした、異常ともいえる時間だ。
「とにかくサッカーをしていた。故郷のニグリィグで、朝から晩まで。私たちの村はカイロから離れた、言ってみれば特に何もないところだ。豪華な商業施設も、若者を引きつけるエンターテインメントも。そんななか彼はサッカーだけに没頭した。カイロやその他の巨大都市だったら色々違ったかもしれないが」


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掲載元:海外サッカー - Number Web
URL:https://number.bunshun.jp/articles/-/840634