欧州のトッププレーヤーたちが、キャリアの晩年にアジア各国や北米を目指すようになって久しい。
 だが、昨季までASローマの主将だったMFダニエレ・デロッシが目指したのは南米アルゼンチンだった。
 先月26日、ブエノスアイレス入りした歴戦の勇士は、ボカ・ジュニオルスへの入団会見に臨んだ。
「いつかボカでプレーしたいとずっと思っていた。ここのサッカー熱を目の当たりにして心底嬉しい。俺は勝つためにきた。ボカのために全身全霊を捧げよう」
 2001年のデビュー以来18年をASローマ一筋に捧げてきたセリエA最後のバンディエラが、南半球でサッカー人生最後の戦いを始めようとしている。
本物に進化したドイツW杯。 金髪のあどけない少年ダニエレが、ASローマのトップチーム練習に参加を許されるようになったのは、スクデットを獲った伝説の2000-01年シーズンだ。
 7つ年上ですでにアイドルとなっていた王子トッティやFWバティストゥータら豪傑たちに囲まれながら、デロッシは幼い頃からの夢だった本拠地「オリンピコ」のグラウンドに立った。その熱狂の中で血気盛んな若人は力をつけていった。
 イタリア代表監督リッピに見込まれ、22歳でアズーリの一員としてドイツW杯へ臨んだ。グループリーグ2戦目で相手に肘打ちを見舞い退場を告げられると、己の犯した愚行の重さに悔恨の涙を流した。


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掲載元:海外サッカー - Number Web
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