レジェンドは、どちらもご機嫌だった。
 取材2日前に、テクニカル・ディレクターを務める鹿島アントラーズがサンフレッチェ広島の猛攻を振り切り、ACLのベスト8進出。ジーコはエディオンスタジアム広島のスタンドで、胸を撫で下ろした。
「アントラーズの試合は、いつもスリリングで困ります。今回も本当にドキドキしました。心臓に良くない(笑)」
 取材前日に、古巣・浦和レッズが敵地で蔚山現代を圧倒し、こちらもACLベスト8へ。蔚山文殊フットボールスタジアムのスタンドで、ギド・ブッフバルトは胸を張った。
「レッズは今季のJリーグで、中位にいます。それでもKリーグ3位のチームに、アウェーで圧勝できる。この事実こそ、Jリーグのレベルが高い証拠です」
 6月27日、2人はドゥンガ、洪明甫とともに「Jリーググローバルアンバサダー」に就任した。今後はJリーグと海外の橋渡し役として、その魅力や価値を世界中に発信する役割を担う。
「日本のメッシ」はやめてほしい。 ブラジルに戻ったときも、ドイツに住んでいても。2人は鹿島や浦和、Jリーグ全体にとどまらず、日本代表の動向も日々チェックしている。先日のコパ・アメリカでは、ゴール前の得点力不足には歯痒い思いをしながらも、日本の若い選手たちの高いポテンシャルに良い意味で驚かされたという。
 ならば、やはりあの選手についても聞きたい。こちらが「久保建英」の名前を出すと、2人は深く頷いた。
「素晴らしい選手だと思います。本当に素晴らしいプレーの連続を披露している。将来的には日本を引っ張る、日本サッカーのシンボルになると思いますから、とても楽しみです。
 ただし、彼はまだ若い。それなのに、強いプレッシャーを与えるのは、絶対に彼の将来のためにはなりません。悪影響を与える可能性もあります。だからこそ、『アジアのメッシ』とか『日本のメッシ』という呼び方や比較はやめてほしいと思います。こういう表現をすることについて、私は大反対です」(ジーコ)


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掲載元:サッカー日本代表 - Number Web
URL:https://number.bunshun.jp/articles/-/839964