日本代表は現地時間24日、コパ・アメリカ(南米選手権)グループリーグ第3戦でエクアドルと対戦。1-1と引き分け、敗退となった。同時刻に行われた裏カードのチリ対ウルグアイは、1-0でウルグアイに軍配が上がったが、ピッチに侵入した乱入者を巡る珍事が発生。英紙は「コパ・アメリカでカオスが勃発」と大々的に取り上げている。
 グループCの首位攻防戦となった一戦は、優勝候補同士だけあって、白熱した一進一退の展開となったが、後半37分にウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが強烈なヘディング弾を叩き込み、決勝弾を奪った。これにより、ウルグアイが首位突破、チリが2位通過となり、3位の日本と4位のエクアドルはグループリーグ敗退となった。
 一方、この試合では後半28分に乱入者が侵入し、ニワトリの被り物を着けた男がピッチを駆け回った。警備員が追走するもなかなか捕まえられず、中断時間が長引くなか、痺れを切らしたチリ代表DFゴンサロ・ハラは乱入者が自身の傍を駆け抜けた際、足を引っ掛けるタックルを敢行し転倒させると、警備員が取り押さえ、無事確保に成功した。
 しかし、事態はこれだけは収束しなかった。乱入者の確保に協力したハラだが、足を引っ掛けて転倒させた場面を見て、FWルイス・スアレスが慌てて主審の元へと駆け寄り、ハラが蛮行に及んだとして処分を下すように抗議した。最終的にはカードは提示されなかったが、この一件によりスタジアムは異様な空気に包まれていた。
 このワンシーンに英紙「デイリー・スター」は「コパ・アメリカでカオスが勃発。チリのスターであるハラが乱入者にタックルをお見舞い」と見出しを打って報じ、「ハラが足で蹴り上げピッチに転倒させると、スアレスがファンに暴力を振るったハラを退場させるべきだと主審に詰め寄った」と説明した。コパ・アメリカでビッグカードの一つとして注目が寄せられていただけに、乱入者を巡る一連の騒動は試合に水を差してしまった結果となった。


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