元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は、古巣のマンチェスター・ユナイテッドにスポーツディレクター(SD)としての復帰が噂されている。同氏はその可能性に言及し、幹部となってクラブに復帰することに関心を示していると話した。英紙「デイリー・メール」が伝えている。
 1996年にウェストハムでプロキャリアをスタートし、リーズを経て2002年にユナイテッドに加入したファーディナンド氏。不動のディフェンスリーダーとしてチームの中心を担うと、12シーズンで300試合以上のリーグ戦に出場した。また6度のプレミアリーグ制覇を経験し、07-08シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のタイトルを獲得。イングランド代表でも長きにわたってチームを支えた。
 15年に現役を退き、引退後には英衛星放送「BTスポーツ」の解説者に転身。ユーモアを含んだトークやサッカーへの情熱もあって人気を博している。
 そんなファーディナンド氏に対して、古巣のユナイテッドが復帰を検討しており、来シーズン開幕までのSD就任を目指して交渉を始めたようだと、ここ最近に報じられていた。ファーディナンド氏は英公共放送「BBC」のラジオ番組で、ユナイテッドに幹部として戻ることに関心があることを認めている。
「私も人間で、誰もが私とマンチェスター・ユナイテッドとの関係について知っているし、私のクラブへの愛も分かっている。だから、もしユナイテッドで何かの役職に就くように頼まれたり、話をしようと言われたら、もちろんそうしたいさ。座って話をし、どんな役割なのか、そのような可能性があるのかないのかを具体化したい」
 SD就任について、前向な様子のファーディナンド氏。だが、その一方で「しかし以前にも言ったように、私はスタジオで自分のソファーに座っているのをとてもハッピーに思っている」とも述べている。
 ユナイテッドでの仕事に意欲を見せつつも、解説業にもやりがいを見出しているファーディナンド氏。今夏、どのような決断を下すのだろうか。


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