森保一監督率いる日本代表は、現地時間17日に行われたコパ・アメリカ(南米選手権)のグループリーグ初戦でFIFAランキング16位のチリ代表に0-4と大敗を喫した。地力の差を見せつけられたなかで、A代表初先発でトップ下に入ったMF久保建英(FC東京→レアル・マドリード)は南米の強豪相手に対等のプレーを披露。18歳のレフティーは、“従来のA代表”においても、MF南野拓実(ザルツブルク)やMF香川真司(ベジクタシュ)らとの競争に割って入らんばかりの勢いを見せた。
 今回、森保監督は東京五輪世代を18人選出しており、U-22日本代表が立ち上げ当初からメインシステムとしてきた3バックの採用が濃厚視されていた。しかし、チリ戦では「A代表でやっている形」(森保監督)である4-2-3-1でゲームをスタート。6人がA代表デビュー戦となったなか、トップ下で攻撃のタクトを託されたのが久保だった。
 前半12分、セリエAのボローニャでプレーするチリMFエリック・プルガルを股抜きドリブルで置き去りにして会場を沸かすと、後半途中からボールタッチが増えて再び脅威を与え始める。特に、0-2で迎えた後半20分のプレーは鮮烈だった。相手ペナルティーエリア手前でボールを持った久保は、MF中山雄太(PECズヴォレ)とのパス交換からエリア内に侵入。切れ味鋭いドリブルで相手2人をかわして左足シュートを放ったが、強烈な一撃はサイドネットを外から揺らす形となり、直後には両手でピッチを叩いて感情を爆発させた。
 序盤はチリの激しいチャージに弾き飛ばされてピッチに打ち付けられる場面も多かったが、後半は倒される回数も減り、テクニックを生かした仕掛けでチーム一番の輝きを放った。久保は、「チームが劣勢の時、たまにリミッターが外れるじゃないですけど、何も考えずにするすると抜けることがある」と振り返っている。


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