日本代表MF久保建英は、現地時間14日にFC東京からスペインの名門レアル・マドリードへの完全移籍が正式発表された。本人は「大会のことだけしか答えられない」と移籍に関する回答を避けたが、ベテランのGK川島永嗣(ストラスブール)は同日の練習後、「こういうチャンスは誰にでも与えられるものではない」と18歳のレフティーに期待を寄せた。
 ゲスト国としてコパ・アメリカ(南米選手権)に出場する森保ジャパンは、13日に開催地ブラジルで初練習を行ったなか、その後久保のレアル移籍がクラブから正式発表された。ビッグニュースのインパクトは、日本メディアのみならず、レアル贔屓で知られるスペイン紙「マルカ」や世界三大通信社の一つである「AFP」の記者が、14日に行われた日本の練習に足を運ぶほどだった。
 久保本人は、「大会に集中したい」との理由でレアル移籍に関するコメントは避けたが、「(移籍を)ニュースで知った」という川島は、2010年の南アフリカ・ワールドカップから3大会連続で日本のゴールを守り続け、ベルギー、スコットランド、フランスと計9シーズン戦ってきたなかで、「僕からのアドバイスは特にない」と言い切る。
 それは、「特にタケ(久保)は話していてもしっかりしている」という思いからのようだ。
「たぶん、新しいスタートに対して『これからだ』という気持ちが本人が一番強いと思う。ただ、こういうチャンスは誰にでも与えられるものではない。逆にこのチャンスをつかんでほしいし、一日一日の中でチャレンジを楽しんでもらえたらなと」
 Bチームにあたるカスティージャでのプレーが発表されているとはいえ、18歳にして世界的なビッグクラブであるレアルへの移籍は、日本サッカーの歴史において偉業と言っていい。日本人GKとして長年世界と戦ってきた川島は、日本が誇る18歳の至宝の挑戦を温かく見守っている。


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