ブンデスリーガ2位のドルトムントは11日の第33節デュッセルドルフに3-2で勝利し、同日に首位バイエルンがRBライプツィヒと0-0で引き分けたことにより、最終節に逆転優勝の可能性を残した。勝ち点差は「2」で、得失点差も大きく開いているため依然優位なのはバイエルンだが、ドルトムントには“奇跡”の優勝に向けてモチベーションをさらにアップさせる秘策があるようだ。ドイツ紙「ビルト」の内容を引用し、ドイツメディア「sport.de」が報じている。
 それによると、クラブ側は優勝した場合に合計で600万ユーロ(約7億2000万円)のボーナスを出すと確約。そのうち100万ユーロ(約1億2000万円)はルシアン・ファブレ監督へのボーナスで、残りの500万ユーロ(約6億円)は選手たちの懐に入るという。
 これはシーズン前に主将のドイツ代表FWマルコ・ロイスが首脳陣と協議したうえで、勝ち取った権利。チームが手にした500万ユーロは選手間で分け合うことになるが、その際には出場時間の長い選手、つまりタイトルへより貢献した選手ほど取り分が多くなるとのことだ。
 最終節はすべて現地時間18日の15時30分(日本時間22時30分)にキックオフ。バイエルンはホームで、元日本代表MF長谷部誠が所属し来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を狙う6位フランクフルトと、ドルトムントはアウェーでCL圏内の4位死守を目指すボルシアMGと対戦する。
 第33節を終えてバイエルンの勝ち点は「75」、ドルトムントは「73」。両者間の得失点差はバイエルンが「17」上回っているため、バイエルンは引き分けでも優勝が決まる可能性が高い。ドルトムントは自分たちが勝ったうえで、バイエルンが敗れることを願わなくてはならない厳しい状況だが、多額の報奨金がどこまで効果を上げてくれるだろうか。



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