サンフレッチェ広島のMF野津田岳人は、今季3年ぶりに広島へ復帰した。J1リーグ第11節終了時点で全試合に出場している一方、待望の復帰後初ゴールはまだ生まれていない。アタッカーとして課題に直面するなか、「それを乗り越えた先に自分は成長できると思う」と上のステージを目指して必死にもがいている。
 広島に生まれ、広島ユースで育った野津田は、2013年にトップチームへ昇格。2度のリーグ優勝を経験したなか、目標とするリオデジャネイロ五輪出場のため、16年3月に出場機会を求めてアルビレックス新潟への移籍を決断した。その後、清水エスパルス、ベガルタ仙台と計3年間の武者修行を経て、今季ついに広島に復帰を果たした。
「やっぱり、地元でプレーできるのは幸せです。たくさんの知人が応援してくれますし、他のチームを経験して、地元でやれる素晴らしさ、ありがたみを感じます。だからこそ、活躍したい気持ちがあります」
 新潟や清水、仙台時代はボランチでの起用もあったが、今季は主戦場のシャドーを任されており、攻撃的なポジションでのプレーについて「本当にありがたい」と語る。しかし、前線からの守備にパワーを使う分、攻撃の比重がやや落ちている感も否めない。実際、11試合終了時点でシュート数は6本(リーグ100位)、うち枠内は2本にとどまっている。野津田自身、「前でやらせてもらっている限りは結果にこだわらないといけない」と決意を滲ませる。
「(城福浩)監督から守備を評価してもらっているのは分かります。ただ、今の自分はどちらかと言うと守備とかで頑張って、いざ(攻撃で)チャンスが来た時に少し慌ててしまっている感覚がある。“自分らしさ”を意識しすぎないようにしているから、逆にそこまで行けていないのかなというのもあるので、どうやって中で崩したり、シュートまで持っていくかが今の自分の課題だと思います」


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