2年連続となると、さすがに「歴史的」と表現するのも憚られる。
 昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でローマに歴史的な逆転負けを喫したバルセロナが、今度はリバプールとのセミファイナルで同じ失態を演じた。
 淡いブルーから蛍光イエローへ。第2レグの戦いで違っていたのはアウェイ用ユニフォームのカラーくらいで、それ以外は何もかもが1年前と同じだった。
 試合開始から10分も経たずに失点したこと、程度の差はあったにせよ、あっさりとCKから“決勝点”を奪われたこと、岩のように立ちはだかった敵の守護神がアリソンだったこと、ホームの第1レグで得た3点のアドバンテージを敵地での第2レグでものの見事にひっくり返されたこと(昨シーズンが4-1→0-3/今シーズンが3-0→0-4)、そして、対戦相手が赤を基調とするチームだったことも含めて。
 ラ・リーガ連覇を成し遂げたスペインのチャンピオンチームが、あろうことか同じ轍を踏んだのだ。「偶然」や「不運」といった言葉を楯にしてやり過ごすのは、かなり抵抗がある。
 彼らがCLでファイナル進出を逃すのはこれで4年連続だが、2016-17シーズンのユベントス戦(準々決勝)を除けば、その“終戦”はいずれもホームで先勝しながらの逆転負け。リバプールの本拠地アンフィールドには魔物が棲むらしいが、近年のバルサにとっては、ビセンテ・カルデロン(かつてのアトレティコ・マドリーの本拠地/2015-16シーズンの準々決勝)しかり、オリンピコ(ローマの本拠地)しかり、至るところ魔物だらけだ。
 ちなみに、唯一第1レグがアウェイだった3年前のユベントスとの準々決勝も、敵地アリアンツ・スタジアムで0-3の完敗を喫している。
なぜこんなに勝負弱くなったのか。 いったい、どうしてバルサはこれほど勝負弱くなってしまったのか。
 今回のリバプール戦の大逆転負けには、油断や慢心があったのではないかと、そう指摘する向きもある。
 第1レグのアディショナルタイム。まさしくトドメの4点目を決める絶好のチャンスをフイにしたにもかかわらず、ウスマン・デンベレは他人事のように淡々とした表情を浮かべていた。
 第2レグの79分。トレント・アレクサンダー・アーノルドがクイックリスタートでCKを蹴った時、バルサ守備陣は誰ひとりとしてボールを見ていなかった。まるで小学生チームのような恥ずべき失点で、彼らはCLからの撤退を決定づけられた。
 果たして本当に1年前の教訓は胸に刻まれていたのかと、確かにそんな疑念も抱きたくなるが、しかしそれがすべてではないだろう。敗因は、もっと奥深いところにある。


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掲載元:海外サッカー - Number Web
URL:https://number.bunshun.jp/articles/-/839303