今季のプレミアリーグが終幕を迎え、注目されたゴールデンブーツ(得点王)争いはリバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーとセネガル代表FWサディオ・マネ、アーセナルのガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンの3人が22ゴールで同時受賞となった。リバプールのユルゲン・クロップ監督は、サラー、マネとともに以前ドルトムントで指揮したことのあるオーバメヤンが受賞したことに驚きつつ、「みんな私の選手だね」と会場を笑わせた。英紙「メトロ」が報じている。
 シーズン終了まで誰が受賞するかわからなかった。20ゴール以上に4人の選手がひしめいていた得点王争いは、最終的に22ゴールでトップに立っていたリバプールのサラー、最終節のウォルバーハンプトン戦で2ゴールを奪ったマネ、そしてバーンリー戦でこちらも2ゴールを挙げたオーバメヤンが同時受賞することにとなった。なお、もう1人の“20ゴール超え”となったマンチェスター・シティのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロは、21ゴールで惜しくも得点王を逃している。
 シティに勝ち点1届かず、あと一歩で優勝を逃すこととなったなか、クロップ監督は悔しさこそありながらも、試合後の会見ではサラーとマネがゴールデンブーツに輝いたことに祝福しようとしていた。
 しかし、「我々には2人のトップスコアラーがいるだろ?」と語った後、記者陣から「オーバメヤンもです」という一言が入ると表情が一変。「オーバは2点取ったのか? バーンリー戦で?」と聞き返し、「なんだって! まったく予想外だ」と驚きを示した。
 そしてクロップ監督は続けて「この場合はどうなるの? 3つのゴールデンブーツを作るのかい? それともみんな3カ月ずつもらえるの?」と逆質問。3つだと返答が来ると「それはいい。みんな私の選手だね」と笑顔を見せた。以前ドルトムントで指揮していたオーバメヤンも含めて、トップスコアラー全員が“教え子”だと会場を沸かせている。
 3人の得点王が生まれた今回のプレミアリーグ。3人すべてがクロップ監督の教え子と考えると、その手腕が実現させたものなのかもしれない。


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